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自給自足生活を目指して奮闘中のえみぃ&オットと、 2人を取り巻く人々のグレートな生活の様子を愉快に 綴ります。

えみぃです。

実はGW明けから左膝に違和感があったのですが、先週末とうとう痛みが強くなり、
座っていても寝ていてもジンワリ痛くて、動けば激痛が走る!パソコンの前に座って仕事はできるけれど、農作業はもちろん車の運転なんて無理ー!という状況でした。

原因はわかっていて、、、、まぁお酒の飲みすぎなんです。
冷え取りを10年ほど続けてきて、体がお酒を分解しきれなくなると関節が痛くなることがわかりました。
わかっていても、仕事が忙しかったり、農作業で激しく体を使ったときはどうしても飲みすぎてしまうんです。
農作業で体を使った日は問題ないのですが、パソコン仕事をみっちりやって野良仕事が足りないときは、分解が間に合わなくなるみたいです。
ここ数年は野良とパソコンバランスよくやってきていたのですが、GW前からパソコンの量が増えてしまい、初めてというぐらいの痛みがやってきました。

というわけで、飲酒をやめて入れるだけ半身浴をしようと、湯舟に椅子を入れて座り、風呂のふたをしてドラクエ(爆)。
最初の夜は膝を曲げて座っているのもつらい状況、湯舟に入ったり出たりも大騒ぎでしたが、4時間ほど入りました。寝床に移動して3時間寝ましたが横になっているのがつらくて、再び早朝から3時間半身浴。
昼間は仕事をして、深夜に5時間半身浴をしてから寝床に行きました。

そして3日目、痛みはだいぶ消えました!今回は相当いたかったので長引くと思っていたのですが、二晩でなんとか普通の生活ができるようになり、一安心。
風呂のお湯は茶色と青が混じったすごい色でしたが(笑)。
今は痛みは消え、まったく元通り。オットに「もう痛くないよー!」とY字バランスをしてみせたら、「なんだよー、俺なんて、葬式のあいさつまで考えたんだぞ」ですと。
想像力が激しすぎー。たしかに、尋常じゃない痛がり方したのでね。

というわけで、薬も飲まず医者にも行かず、出てくる症状をほとんど半身浴で解消している今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?


ってなわけで、ネットではいつも元気はつらつ!な投稿しかしないけれど、えみぃは鉄人ではない。
時には歯が痛くなったり、お腹が痛くなったり、頭が痛かったり、そんなときもある。
けれど、会社員を辞めて約20年、まったくお医者さんには行っていない。

もともと病院の匂いとか雰囲気とかが苦手だったことと比較的健康体で病むことが少なかったこともあるけれど、循環農法で田畑を耕して十数年、「土って人が何もしなくても勝手に良くなるじゃん」=自然治癒の力ってすごい!ってことが身に染みたからだ。

循環農法について知らない人のためにざっくばらんに開設、じゃなくて改設、でもなくて解説すると、大分のお百姓さんである赤峰勝人さんが提唱している農法で、田畑に生える草とそこに住む虫や菌たちと土づくりをするというもの。

赤峰さんは、「草はそこに足りないミネラルを充填するために生えてくる」と言う。
例えばカルシウム不足の土には、スギナやイネ科の草が生えてくるんだけど、彼らにはケイ酸カルシウムがたくさん含まれている。フランスの物理学者ルイ・ケルブランという人が原子転換説(植物は光合成によりミネラルを作り出す)を唱えていて、いまの世の中では認められていないのだけれど、赤峰さんは畑の中の体験から「ミネラル欠乏になるとミネラルを供給するスギナが生えてくる」と実感したそうだ。えみぃも実は実体験がある。

リョウコさんが10年ほど耕していた畑。なにしろ彼女は除草が好き&上手で、栽培中は草の一本も圃場に残さずにはきだしていた。土に入れていたのは苦土石灰と近所の養豚農家にわけてもらった豚糞。化成肥料は「値段が高いから」という理由で使っていなかったそう。
その畑でできる作物は甘くておいしくて、ご近所さんからおすそわけしてもらう野菜とは別格だったのを覚えている。
その畑をえみぃが引き継いで使うことになったんだけど、とにかくスギナがものすごい勢いで生えてきた。近所のおばちゃんに「スギナは地下茎で広がるから、畑の中に伸ばしてはびこらせてしまったら最後、使い物にならない畑になる」と脅かされたけど、ちょうどそのとき赤峰さんの「スギナはカルシウムが充填されると生えなくなる」という話を聞いたので、思い切ってほったらかすことにした。

2年間はそりゃぁもう、おもしろいほどスギナでびっしり!になったよね。地下茎が縦横無尽に張り巡らされてしまい、かぼちゃぐらいしか作れなかった。
だけど3年目、スギナの勢いが少し収まって違う草が生えてきたので、トラクターで深く耕うんしてみたらなんだかすごくおいしそうな土になり、きゅうりを植えたらものすごくよく育った!そして翌年は、もうスギナは生えてこなかった。

スギナがはびこったら使えないと言ったおばちゃんがその畑を見て、「どうやった?」と聞くので「なにもしなかった」と返したら、キツネにつままれたような顔をしていたっけ。
その土を成分分析に出せばよかったーというのが悔やまれるわ。そういうところがえみぃには足りない。

というわけで除草はしてもいいけど、刈った草をその場に置くか堆肥にして入れるか、生えた草を土に返す必要がある。前出の圃場は、長年リョウコさんが草を持ち出していたことで、カルシム欠乏を起こしていたようだ。草はとても大切で、ありがたい存在。

草の死骸が虫と菌によって分解されて土ができていくので、虫や菌も殺さないし嫌がらない。
虫はいらないんじゃないの?っていう人がいるかもしれないけれど、全部必要なのだ。
赤峰さんは一反部(10a)に10㎏の虫や微生物が必要と言っていた。
害虫だの益虫だのって呼び分けるけれど、虫は虫。一見して人に都合の悪い動きをする虫だって必ず存在する意味があるし、いなければ自然のバランスがくずれてしまう。

佐渡のトキが絶滅した原因は、餌になるどじょうやかになどの小動物が田んぼの除草剤でいなくなったことだと言われている。人にとって都合の悪い草を絶やすために薬を使い、生態系の一番上にいたトキまでいなくなってしまったという、循環のバランスがくずれるとこういうことがおきる。ということは、虫が絶滅すると人もいなくなるっていう可能性がなきにしもあらずだよね。都合の悪い草とも程よくつきあいながら、トキを愛でるほうが良くない??

菌も同じ。人にとって都合の悪い菌をばい菌だのウィルスだのって嫌うけれど、必ず意味があって出てきて自然のバランスを保つ動きをするのだ。
今、多くの悲しみを生んでいるコロナウィルスだって、役目を帯びて出てきていると思う。
現に世界中の人が自粛したことで、各地で環境汚染が改善されているとか、化石燃料の使用量が減少したとか、地球規模でみるとよいことも起きている。
人類にとっても、人と会うことの大切さを身に沁みたり、普段忙しくて家族とゆっくり過ごせなかった人が絆を深めたり、良かったと思えることだってあるはず。

と話がそれたのでもとに戻すけれど、つまり畑に存在するものすべてを尊重し、敵対せずに調和して肥沃な土を作っていくというのが、循環農法の根幹なのだったらなのなのだ!

肥沃な土というと窒素、りん酸、カリなどが豊富というイメージを持つ人が多いと思うけれど、実は大切なのはカルシウム。
以下は赤峰さんが土の博士から教えてもらったという、なんでもよく育つ土の成分表。
(PH6.5~7 表土10cm/10aあたり)

 

植物は骨はないけれど、固い細胞壁によって形を保っている。その細胞壁を作るのに必要なのがカルシウム、足りないと細胞が壊れやすくなり、そこから病気になるのだ。

カルシウム不足には苦土石灰というのが現在の常識なのだが、苦土石灰は「ドロマイト」と呼ばれる岩石を使いやすいように粉状や粒状にした肥料。
岩石に含まれるカルシウムは水溶性じゃないので植物は直接吸えないと赤峰さんは言う。土壌検査をするとカルシウムがたっぷりあるのに植物の病気が止まらないという経験から導きだした答えだそうだが、慣行農法では「過剰施肥により根が弱って吸えない」という解釈もあり。
それもあるかもと思うけれど、苦土石灰は畑に石をどんどん入れているようなもので土が固くなるという話も聞いたので、えみぃは使っていない。
なので、お草様にカルシウムを入れてもらうのが一番。耕作放棄地は大好きさ!!

えみぃん家の具体的な手法は、以下のとおり。
・耕作放棄地を平らにする
・生えている草を見て作る作物を決める→肥沃な土が好きな作物とそうでない作物がある
・んこをまいて作物を作る
・輪作を守る
・化学合成物を入れない

化学合成物っていうのは、いわゆる農薬や化学肥料。これらを入れると菌や虫が死んでしまうので入れない。そのほか、EM菌やら微生物資材なども使わない。ここにはないものだから。

土が良い状態だと、初年度からなんでも作れる。
ちなみに、良い状態ってこんな感じ。



こちらは春先の写真。なずなやオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウなどがびっしり。こういう草は簡単に抜けるし、カラスノエンドウ以外はほうっておいても巨大化しないので作物の生育のじゃまをしない。

こちらはカルシウム欠乏の圃場。



上の写真と同じ時期に撮影したんだけれど、まるっきり様子が違う。スギナやイネ科の草がほとんど。このぐらいの時期に耕してしまえばどうってことないけれど、草丈が10センチを超えてしまうとやっかい。こういうところには無肥料でじゃがいもや大豆を植えている。
大豆やじゃがいもは肥沃な土だと木ばかり育って実がつかないから、肥沃じゃない畑も必要なのだ。全部肥沃になればいいってもんでもない。やっぱりバランスだね。
ちなみに、ジャーマンアイリスはカルシウムをものすごく吸ってしまうらしく、アイリスを作ったあとはたいていこの状態になる。

で、化学肥料や農薬を長年施した圃場を有機に切り替えて、満足に良い作物ができるまでどのぐらいかかるかというと、赤峰さんは最短で5年と言ったけど、えみぃの実感からすると7~8年はかかるなぁという感じ。
化学肥料というのは、施した年だけじゃなくて翌年以降も肥料分が出ているみたいで、作物はものすごくよく育つんだけど、、、、病気が出てしまう。

前年まで農協にカボチャを供出していたという畑を借り、アイリスを植えたとき。
秋に植え、ぐんぐん育って初夏にはたくさん花が咲いたのだけど、夏から秋にかけて球根が腐るものが続出した。
思い返してみると、春先に畑一面が真っ赤になったことがあった。その時は「気持ち悪いー」と思っただけだったけれど、後でその赤いものは塩類が土壌表面に現れている状態だとわかった。
ハウスなどで施肥過剰の土壌に出るものらしいけれど、特に肥料を入れずに作ったアイリス畑がそうなったのはよほど化学肥料がたくさん入っていたってことなのか、いまだに謎なんだが。
その畑は数年後に「返してほしい」と言われたのでお返しして、その後は耕作放棄地しか借りていない。

最後に田んぼの話。
実家の田んぼは広くて、専業の方に作っていただいてたんだけど、10年前からえみぃが作ることになった。
無農薬に切り替えた初年度、ホウネンエビが出てきた。



見えるかなー、透明でエビみたいな子。一応甲殻類らしい。
こっちの写真だとわかりやすいかな。



6月ごろわらわらーっと出てきて、7月にはいなくなってしまうんだけど、毎朝田んぼの中を探すのが楽しみなのだ。

ホウネンエビを皮切りに、オケラ、ヤゴ、コオイムシ、水カマキリ、ゲンゴロウなど、水中の生き物がどんどん増えてくる。周りの田んぼにはいないのに、うちの田んぼだけビオトープみたいになって、トンボがうちの田んぼの上を四角く飛ぶようになったのを見たときは、本当に感動したものだ。
これらの生き物はえみぃが持ち込んだものではなくて、川の水から来たのかなんなのかわからないけれど知らないうちに出てきていた。つまり、環境が整えば、失われた生き物たちはかえってくるってことなんじゃないかと。

田んぼは無肥料で、前年度の藁を全量入れるというやり方。初年度は前年の化成肥料が効いていたのか、反あたり7俵程度の収穫があった。
翌年以降、草を増やしてしまったこともあり、じりじりと終了が減って反5俵ぐらいまで落ち込んだ。面積が広かったので家族でいただくには十分の収量で特に気にしていなかったし、リョウコなんて「(採れすぎると)収穫も管理も大変だから、増やそうと思うな」って言っていたけど、やはり自然農ではこれぐらいの収量が限界なのかなーと思い始めていた。

それが、7年目ぐらいから急に良くなったのだ。草の生え方も変わったし、育ちもすくすく。
えみぃは特に変わったことはしていないのだけれど、あきらかに土が変わった感じがした。
昨年は苗作りに失敗して苗が足りない!というアクシデントに見舞われたけれど、反あたり8俵の収穫があった。

田んぼに生き物が戻って来たのと、収量が上がったことは無関係じゃないと思う。
つまり、生態系が戻り土の循環が始まったことで、稲の育ちも良くなったという理屈。
自然の循環が大事なんだなーと。逆に、菌が出た!虫が出た!病気が出た!!と、化学合成のクスリや肥料を使うことは自然の循環を阻害するということも痛感した。

で、実は今までの話は前置きで(前置きなげーよ)、今日のブログで書きたいことは人の体の自然治癒力についてなのだ。

土の循環をクスリや肥料が阻害することを知り、人の体もそうなんじゃないかなーと漠然と考えていたのだけれど、冷え取り健康法に出会って確信した。
冷え取りでは、鼻水や吹き出物や熱や痛みなど、いわゆる「症状」というものは体の中にため込んだ要らないものを出すためのものだと解釈している。人の体には要らないものを出す機能が備わっているけれど、正常に働けなかったり過剰に不要物があって出し切れなくなると、イレギュラーな出し方をするのだ。
「症状が出る=病気」ではなくて「症状が出る=要らないものを出してくれてる、さんきゅー」という感じ。

正常に働けなくなる原因として、血液の循環が悪くなる、体温が下がるなどがあり、過剰にため込む要因として採り方(食べる量など)と質(何を食べるか)などがある。
原因はさまざまで、改善方法もさまざまだけれど、どちらにおいても「下半身を温める」というのが有効だということを知った。そしてそれは、日本の家庭ならだれでも簡単にできる方法で、さほどお金もかからない。(半身浴をするとか、重ねて着るとか)

10年ほど冷え取り健康法を継続してきて、えみぃに起きた慢性疾患は半身浴で改善してしまい、お医者さんにかかる必要がなかった。
もちろん、西洋医学を全否定するものではない。腕をちょん切ってしまった、心臓が止まってしまったなど救急救命や重度の症状で苦しいという場合においては、西洋医学は必要なものだし。えみぃもいつかお世話になるかもしれない、とは思っている。

そして、畑にミネラルが不可欠なように、人体にもミネラルが重要な働きをするのだけれど、現代人はミネラル欠乏に陥りがちだ。
ミネラルの供給源は水、野菜、塩なんだけれども、今多くの人が口に入れているそれらには、ミネラルがあまり含まれていないのだ。それじゃぁサプリで補えばいいじゃん、という考えが浮かぶけれど、土にミネラルを供給するための苦土石灰があまり役に立たなかったように、化学合成のクスリでミネラルが供給できるとは思えないのだ。草で土を変えるように、人体は食べ物で変えるべきなんじゃないかと。
自然に作った酵素というようなものも、なるべく口にしないようにしている。酵素はもともと体が作り出すもので、外から入れると依存するんじゃないかと思うからだ。
その話を始めるとまた記事が長くなっちゃうからはしょるけれども、食生活を考えることも重要な要素。

そしてさらに住環境や暮らし方も考える必要がある。
冷え取り考案者の進藤義晴医師は「こころの冷えは物理的な冷えの1000倍になる」と言っている。こころの冷えをストレスに置き換えると、住まいの環境や人との関係など、日々の生活でストレスを感じる人はとても冷えてしまう。
住まい環境については、日本の四季を感じられるということが大切かなと思う。一年中室内の温度を保つとか外気を遮断するとか、家の中にいるときは良いけれど一歩外に出れば環境が激変するわけで、そこってストレスになる気がする。まぁそこは人それぞれだけど。

人との関係については、、、、あきらめることだと思う(爆)。例えば意見が合わない人がいて、話し合ったりなぐりあったりして遺恨を解消できるかっていうと、難しい。
その人にとって真実でも、自分にとってはそうでないことも往々にしてあるし、どちらが正しいということはない。というか、いろんな考えの人がいて成り立っている世の中なのだから、どっちの考えも必要なのだ。

合わないなと思ったら距離をおいて、必要最低限の接触にとどめればいいのだ。
不快に感じるところまで踏み込まない。相手を変えようと思わないというのが一番。
あとこれはここ数年感じていることだけど、人生設計をしないというのもストレス軽減にはかなり有効よ。
思い描いたとおりに進むなんてことはないから、目標を高く持てばもつほどストレスがたまる。
高みを目指す人には深い闇も挿す。これは陰陽の法則だから、避けられないのだ。

というわけで、えみぃはお金がいっぱい欲しいとか、有名になりたいとか、目立ちたいとか、目立ちたくないとか、人から好かれたいとか、今は一切考えていない。
なんにも考えてない、心配していない、ゆえにストレスフリー。
今日めいっぱいやりたいことをやって、夜においしいお酒を飲んでぐっすり眠れればそれでいいのだってわけで、飲みすぎて膝が痛かったことなんかすっかり忘れて、今夜も深酒をすること間違いなしだって思う、今日この頃なのだ!

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プロフィール
HN:
えみぃ
性別:
女性
職業:
農婦
趣味:
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自己紹介:
えみぃ・・・・オーナー
オット・・・・えみぃのオット
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