なずな流、ナスの整枝

えみぃです。

夏になると外にいる時間が長くなる音次郎。
帰宅は決まって深夜２時ごろです。

昨夜は珍しく早い時間に戻ったので、思わずパチリ。



ラグドールの血が入っているのではないかと言われている音。
毛は短いですが、大きめの頭にややつり上がった青い目、顔や手足の斑などのビジュアルと、温厚でおっとりした性格など、ラグドールに良く似ています。

拾われた猫ですが、ご近所さんにも「高そうな猫だ」と言われるほど品があり、いたずらもしないし、健康優良児の良い子です。
ことし満８歳。
重篤な遺伝性疾患は少ないと言われていますが、親にペルシャの血が混じっていることから肥大型心筋症の発症例があるとか。

そう言えば先日目を怪我して動物病院にかかった際、心音が気になると先生に言われたのでした。
そろそろシニアにさしかかったので、定期健診に行かなくちゃと思っている今日この頃。
みなさん、いかがお過ごしですか？


ってなわけで、お蚕さんは全員繭になり、桑の葉を取る必要がなくなった。
羽化予定の蛹もわずかになってさみしいけれど、毎日のお世話から解放されつつある。
去年採った卵を催青中だけど、孵るかどうか微妙。
という感じの昨日、久々に野良仕事に精を出した。

今年は日照＆水不足でいろいろ不作らしいけれど、えみぃん家のナスは元氣だ。
赤峰農場では１本から100個のナスを採る！という整枝方法。
8年ほど前に教えてもらっていらい、毎年トライしている。

循環農法の基本は土づくりだけど、多収穫のためのお世話法がいろいろとあるのだったらなのなのだ！
今日はその方法をお教えしちゃう。

まずは一番花の上下2本の枝を残し、下の枝を全て取る。
その2本をさらに2本にして、4本立ちに仕立てる。



写真はかなり大きくなっちゃってるけど、一番花が咲く頃に4本仕立てにしないとだめだよ。

そして、この4本を吊り上げる。



この写真でわかるかなー。
なすの周りに1m80cmの支柱を立てて、4本の枝の先に結んだ紐を支柱の上のほうにくくって、枝を吊り上げているのだ。

枝を吊るのには二つの理由があって、一つは枝の先が下がると実がつかなくなるから上げるためってことと、もう一つはこの先に説明する整枝のために必要だからだ。

吊り方はどうでも良いんだけど、最終的に（うまくいけば）身長ぐらいまで枝が伸びるので、吊る先はなるべく高い位置が良い。
なずなではハウスの骨組みの中にナスを植えて、ハウスの支柱で吊っていて、秋には「木？」っていうぐらい大きくなる。

そうそう、木が大きくなるので、株間も広く取らないといけないよ。
今年は1mあけたけど既にお隣さんと枝が触れている。来年はもっとあけよう。

ここからが肝心の整枝なんだけども、簡単に言うと「脇に出た芽は、花の上に一枚葉っぱを残してかきとる」だ。
わからないと思うので、写真をアップしてみる。



赤い線でなぞったのが吊っている枝で青いのが脇芽、ピンクのラインでカットしてその上の芽を落とすのだ。
カット下後はこんな感じ。



わかりにくいのでもう一枚。

 

ピンクのラインでカットする。
花芽がついててもったいないー、とか思わない。
ここを止めると、下の節からまた脇芽が出るのだ。



こちらがカット後の写真。
すっきりしたでしょ？

脇芽を止めないと吊った枝が伸びて行かないだけではなく、木の中ほどの枝が混みあって虫が入ったり病気が出たりする。
なお、カットのタイミングは花が咲いた後がベスト。花が開く前だとカットするときに花芽を落としちゃう恐れがあるし、実になってからだと上の芽がだいぶ育っちゃうから。

とまぁそんなわけで、4本を吊り上げて脇芽をちゃんと摘んでいけば、1本で100個のナス！も夢じゃないんだけど、実はこの整枝はとっても難しい。
摘んではいけない芽を摘んじゃったり、タイミングが合わなくて脇芽が大きく育っちゃったり。
なずなのお弟子さんでもマスターするには時間がかかるらしい。
外弟子のえみぃにマスターできるのか？って感じだけど、一生懸命考えながら日々お世話をしている。

整枝を教わってからもう8年ぐらい経つけど、実は一度も成功したことがない。
整枝の仕方もだけど、ナスは水と肥料が十分にないと途中で息切れしちゃうからだ。
今年は追肥もばっちりしたし、水もよく入る畑なんで、もしかしたらうまく行くかもしれないと思いつつ、でもまぁうまく行かなくてもこれまでにたくさんいただいたからまぁいいかと、わりかし気楽に楽しんでいる、今日この頃なのだー。