夏野菜を植えるのだ！ｗｉｔｈまりぞう

お天気が良くて、水苗代の苗たちも、アイリスたちもぐんぐん伸びる今日この頃。
作業の後のビールがおいしくて、えみぃの体重もぐんぐん伸びてきた！
いやね、農作業が本格的になったら、冬に蓄えた脂肪を一気に燃焼できると思っていたんだけど、逆でね。
とうとう人生最高体重を更新してしまった。はぁ。
で、今話題の「ビリーズブートキャンプ」を試してみることにした。

アメリカフィットネス界のスーパースターであるビリーが、アメリカ陸軍エリート養成プログラムのトレーナーをしていた経験を生かして作ったプログラム、「ビリーズブートキャンプ」。
ビデオ4本と、ビリーバンドっていうゴムバンドがセットの商品で14,700円。
ビデオを見ながら体を動かすだけで、7日間で効果が出るらしい。
7日間実践してレポートを送れば5000円キャッシュバックになるので、実質10000円ってとこね。

初日、約1時間のプログラムを体験。ハリキって始めたんだけど、
そのポーズは無理！そのスピードは無理！！そんな腹筋は無理！！！の無理無理づくしで、後半はボーっとテレビを眺めてることが多かった。
エアロビ経験者じゃないと、あのプログラムはこなせないんじゃないかなーと、早くも暗雲が立ち込めた今日この頃、みなさんは運動してますか？

てなわけで、4日は助っ人「まりぞう」と一緒に、夏野菜の苗を植えることになった。
朝9時過ぎに畑に到着。オットを畑に降ろして、えみぃとまりぞうはおやつを買いに町へ。
畑から10分ほどのところにある「花岡」という和菓子屋さんの豆大福は、えみぃの大好物。
オットはこしあんの乗ったおだんごが好き。

まりぞう「あたしは道明寺がいぃ～」←花男かぶれ

と言うので、だんご3種（あんこ、みたらし、くるみ）と豆大福と草もちと道明寺を買って畑へ。
農作業してると、甘いものが欲しくなるんだよねー。

畑に着くと、作業の支度。エプロンをして、手袋をはめ、てっこをはめ、手ぬぐいを首にまき、帽子をかぶって、長靴をはく。
まりぞうは、前日に調達したピンクの帽子、手ぬぐい、てっこでルンルンだ。


だけど、本格的な畑作業は始めての中学一年生。大丈夫か？

リョウコに挨拶をして、いざ、作業開始！と思ったら、

「おいーーー、もぐらだぁぁぁ」

とリョウコが叫ぶもんで、見てみると、体長７センチ程のねずみさんだった。
かわいそうに、耕運機に巻き込まれて、お亡くなりになっていた。
耕運機でかき回していると、かえるさんが飛び出してくることがある。大きなかえるさんの場合、どこかしら怪我をしちゃってかわいそーというケースがあるんだけど、哺乳類は初めて。
まりぞうにいきなりこんなシーンを見せてしまって、畑がイヤになっちゃうんじゃないかと心配したけど、

まりぞう「お花を摘んであげる」

と、ねずみさんのお墓に花をたむけていた。
大丈夫。ショックは受けてないみたい。

気を取り直して、なすとピーマンの苗を植える。

去年までは、畝をたてて黒マルチ（黒いビニール）を敷いたところに植えてたんだけど、今年は藁でマルチをすることにしたので、畝をたてずに植えた。

耕運機をかけた後につく足跡の穴を使って、苗を植える。

まりぞうも、なかなかの手つきで植えている。いいぞ。

植えるのが終わったら、川から水を汲んできて、根元にかける。

リョウコ「葉っぱに水がかからないように、水をかけてくれや」

まりぞう「はーい」

水くれはまりぞうに任せて、えみぃは藁の準備。倉庫に置いてある藁を、苗の近くに運ぶ。
リョウコは別の場所を耕運機でかき回している。

水くれが終わり、藁を苗の脇に敷いたところで、オットはどうしているかなーと思った。
オットは、えみぃ達が居るところから200メートルほど下ったところにある畑で、1人耕運機の作業をしていた。作業が終わったら田んぼまで耕運機を移動して、えみぃ達と合流することになっていた。
電話をしたけどつながらないので、様子見に車で出かけることにした。

下の畑に行ってみたけど、オットの姿はない。
田んぼに行ってみると、ぐったりしたオットの姿が。

えみぃ「大丈夫～？」

オット「（ゼイゼイ）大丈夫じゃねぇ」

まりぞうは、車から降りると、田んぼの泥の中へ。

まりぞう「気持ちいい～」

ぐにゅぐにゅとした泥の感触が気持ちよいらしい。しばらくキャッキャッ言いながら、遊んでいた。

オットが回復したので、畑に戻ることに。

オット「まりぞうさん、脇の川で長靴の泥を落として」

まりぞう「はーい」

田んぼの脇の側溝は、幅30センチ、高さ30センチぐらいの大きさで、手を洗ったり靴の泥を落としたりするのに最適なのだ。

まりぞう「冷た～～～い、気持ちいい～～～」

水遊びが好きなのか、なかなか出てこない。
オットに促されて、イヤイヤ車に乗り、畑へ。

時刻は11時20分。お昼に友達の家に「籾殻クンタン（もみがらを墨にしたもの）」をもらいに行く約束をしていたえみぃは、そのまま車で外出。
残った3人は、トマトの支え作りをした。

30分ほどで戻ったえみぃに、リョウコが「コメリに行って買い物してきてくれや」と言うので、まりぞうを連れておつかいに。
車中のまりぞうは、ちょっとお疲れモードでおとなしい。
やばい、そろそろ飽きてきたか？それともお腹が空いたのか？

おつかいから戻ると、オットとリョウコが木陰で涼んでいた。
時間もちょうどだし、お昼にするか。

ここで問題発生！おにぎりが11個しかない。
1個足りないジャンーーー！と大騒ぎするえみぃだったけど、リョウコが２つで良いと遠慮してくれたんで丸く収まった。（食べすぎーーーー）

おにぎりを食べ終わると、甘いものターーーーイム。
続けてよく食えるなぁというリョウコの視線を感じながら、くるみのおだんごをいただいた。

満腹になって一休みしていると、リョウコが

「タラの芽がいい具合だから、採ってくればいいでぇ」

と言うんで、「今日は天ぷらだー」と大喜びで、オットとまりぞうは出かけて行った。
出かけて行ったって言っても、畑の中だけど（笑）。十年ぐらい前、リョウコが植えた1本のタラの木、今ではすごい増えて結構な量が収穫できるようになっているのだ。

えみぃは土手のニラを摘んでから、2人を追いかけた。
既にたくさん収穫を終えていた2人だけど、まりぞうの顔がさえない。
どうやら、手にとげがささったらしい。ついでに、タラの芽が食べられないらしい。

ちっさいとげなので、刺抜きがないと取れそうもない。

まりぞう「大丈夫。そんなに痛くない」

と言いつつ、すんごいブルーな顔をしている。困った。
まりぞうの注意を「とげ」からそらす手立てがないまま、午後の作業が始まった。

まずは、トマトのハウスにビニールをかぶせる。
リョウコが脚立に乗って、ハウスにビニールを固定するクリップを止める役で、えみぃとオットは両側でビニールを引っ張る役。まりぞうはリョウコにクリップを渡す役だ。
いつも3人で苦労するんだけど、さらりと終わった。1人多いだけで、ずいぶん楽になるのね。

ハウスが完成したところで、苗を植えた。
あとはメロンの苗のみ。

メロンの苗は違う畑に植える予定で準備してあったんだけど、思ったより場所が空いたんで、なすやピーマンと同じ畑に植えることになった。
急遽、堆肥を入れて耕耘機で耕す作業が発生したんで、まりぞうさんにチャレンジしてもらうことにした。
2号さんの使い方をちょこっと教えて、バトンタッチすると


すいすいと作業をしている。上手いぞ。
とげの事も忘れたみたいで、楽しそう。

まりぞうが耕したところにメロンの苗を植えて、藁を敷いた。

そして、なす、ピーマン、メロンの苗の上にトンネルをかぶせて、畑の作業は終了！
一休みして、田んぼに移動。

田んぼが気に入ったのか、車から飛び降りたまりぞう。

まりぞう「あめんぼだーーー！！！つかまえたっ！写真撮って～」


赤い丸の中にあめんぼが、わかるかな？

かえるを見つけてつかまえたり、ポチで田んぼを耕したり、楽しそうにしてた。
とげのことはすっかり忘れたみたい。よかったー。

田んぼのあぜ塗りを予定してたんだけど、時間がなかったんで来週にまわして、壊れそうな水苗代のトンネルの補修と、クンタン蒔きをした（詳細は後日）。

そろそろ作業を終えようかーというころ、近所で火災発生！
次々やってくる消防車＆救急車。
見ると、リョウコが居る畑のすぐ近く！リョウコが危ないぞっ。というわけで、えみぃとまりぞうは現場に急行。
オットは1人で田んぼの後片付け。

リョウコのところまで行くと、無事だった。っていうか、そんなに近くじゃなかった。
どうやら、土手焼きの火が広がって消せなくなってしまったようだ。
まりぞうと2人、畑の脇の側溝に足を入れて、足湯につかるように腰掛けて、火事の様子を眺めた。

まりぞう「冷たくて気持ちいい～」

側溝のそばにたくさん咲いているタンポポの花を集めて、水に流して遊ぶまりぞう。
何がそんなに楽しいのかなーって感じだけど、とりあえず楽しくしてくれててよかった。

程なくしてオットが来たので、リョウコに挨拶をして畑を後にした。

その後は3人で日帰り温泉で泥汗を流して、オットの実家でタラの芽の天ぷらでパーティ。
オットと2人でビールをごくごく、気がついたら500ｍｌを5本も飲んじゃった。
これじゃぁカロリー消費もふっとぶぞーってわけで、家に帰ったらまたビリーのお世話になろうと誓った今日この頃なのだ。

まりぞうさん、お手伝いありがとねー。