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自給自足生活を目指して奮闘中のえみぃ&オットと、 2人を取り巻く人々のグレートな生活の様子を愉快に 綴ります。
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えみぃです。

待ちに待ったアイリスシーズン。
今年は例年より2週間近く早くやってきて、あっちゅー間に満開になりました。

 

十数年前、皆さんが憩うアイリスガーデンを作りたいと思って始めた「ハナノ*ドウヤ」。
今年やっと、念願のガーデンを公式に公開しました。
いやー、ほんとめでたい。

しかも、写真の畑は八ヶ岳や富士山、北アルプスもパノラマで見れる絶景の場所。
山々のキャンバスに満開のアイリス。ため息ものの風景です。

近場から遠方からたくさんの方においでいただいて、景色とアイリスを満喫していただけたようで良かった(^^)。
 
毎朝夕、オットとリョウコ(母)と3人で、「あれが咲いたこれが咲いた」「あれが好き、これが好き~」と、あっちウロウロこっちウロウロ一回りも二回りもして楽しい時を過した今日このごろ。
皆さん、いかがお過ごしですか?


ってなわけで、この時期はジャーマンアイリス鑑賞&アイリスショップ開店だけじゃなくて、お田植えやら夏野菜の準備やら野良仕事も絶好調に忙しい。
今年はそれだけじゃなくて、パソコンの仕事も忙しいっていうおまけつき。
体が2つ欲しい。。。

何年か前だったら、少しでも負担を軽減すべくどこかをあきらめていたと思うけど、今のえみぃはあきらめない。
失敗しないように、穴があかないようにと綿密な計画を練っていたけど、今は練らない。
何がなんでも全部やってやる~と気合が入っているわけではなく、なんとかなるさ~っていう感じ。

例えば野良関係。お天気や苗の生育次第だから、予定をたててもそのとおりにはいかない。
そんなことを心配したり考えても仕方ないから、考えないのだ。

パソコンの仕事に関しても、えみぃのやってる仕事はお客さんの都合でいろいろ変わっちゃうから、これまた予定がたたらない。
 
んでどうするかって言うと、とにかく健康に気を付けて体力を温存して、仕事が重なったときに備える。
あとは、野となれ山となれ~、ケッセラッセラ~~、というわけ。
あんがいうんまいこと行くよ。
  
それと、できるときにできることを精一杯、一所懸命にやるのが大事だ。
例えば田んぼにいるときは田んぼのことだけ、トマト畑にいるときはトマトのことだけ、パソコンに向かっているときはその仕事のことだけ考えて全神経を集中する。これ、意外と難しい。

昔から「先のことを考える」訓練を積んできちゃってるからね。
ついつい違うことを考えてしまう。
だけど、そうやって違うことを考えながらやる仕事って、効率悪いし相手にも失礼。

目の前にあることだけに集中して瞬間を生きれるようになると、ものすごく良い仕事ができちゃうってことに気がついちゃったのだったらなのなのだ~。
そうやって、パソコン仕事も野良仕事もテシゴトも、なんとかやってるってわけ。

この「目の前にあることだけに集中する」っていうのはまさに「イワン」の生き方なのだ。
赤峰さんは常々「イワンのように生きなさい」って言ってて、えみぃも目指してるところ。
イワンってのは、有名なロシアの作家トルストイが書いた「イワンの馬鹿」の主人公だ。

このお話、子供向けの読み物だと思ってる人が多いかも。
ググってみると「お金や名声を持つこと、頭の良いことや才能があることよりも、正直な働き者が幸せになるというテーマのストーリー」という解釈が多い。
そして、「競争社会の現代では、前者でないとわたっていけない」という感想まである。

まぁそういうことも含んでいるんだけど、実際はちょっと違うのだ。
トルストイと言う人は作家であるとともに農家だった。
だから、正直に一生懸命土を耕していれば、世の中がどう変わっても幸せに生きていけるってことを知っていて、そのことを伝えたくて書いたのだ。

イワンは毎日野良仕事に汗することだけ考えていて、悪魔が「そんなに体を使わなくても、頭を上手に使えばお金もうけができる」とささやいても耳をかさない。
体を動かせばごはんが食べれるからいい。って感じ。

悪魔が落ち葉を金貨に変えて見せても「そんなもの、なんの役にもたたないからいらない」と言う。
農作業を邪魔されても辞めようとしない。あきらめないでなんとか最後までやろうとする。
そして悪魔のほうが負けてしまうのだ。
農家のトルストイが書いてるってとこが重要。

だけど、日本語に翻訳された「イワンの馬鹿」には、そこのところが弱いものが多い。
のんきで野良仕事が好きな人で考えなしだから、利口な兄に財産を取られちゃう、みたいな。
ロシア語研究科の北御門二郎さんが「これじゃぁトルストイがかわいそうだ」と、翻訳された本がある。
 
iwan.jpg
 
表面的には、イワンと二人の兄と一人の妹、三人の悪魔のやりとりのお話なんだけど、今の世界の問題点と、解決の方法が描かれている。
読んだことない人は(たぶんほとんどよねー)、ぜひ読んでほしい。
 
循環農法と冷え取りを生活の軸に据えて6年の経験と、この本を読んで思うことは、知識はあまり役に立たないってこと。
頭で考えて理解することと、体験から腑に落とすことは全く違うからだ。
どちらかというと、体験を先にしてあとから知識を入れたほうがいいんじゃないかって、最近は思う。
知識を先に入れると、体験をじゃましちゃうことがあるからだ。

例えば、田んぼのこと。
誰かが経験から良い方法をみつけたとして、同じようにやっても同じにはならない。
上手く行ったイメージがあるから、どうして同じにならないんだろうと疑問に思う。
そういう気持ちが作物に伝わっちゃうと、うまくいかないのだ。

それでも最後までなんとかやって、うまく行かない原因を探って行けば、それはそれで良い経験なんだけど、結構パワーがいる。

それより、どうやったらうまくいくのかを自分で考えてやってみるほうが近いのだ。
わくわく楽しみながら考えるからね。
マイナスの思考よりプラスの思考を持ってるほうが、楽しい。
 
循環農法を極めるべく毎日田畑に向き合う今日この頃、他にもこんなやり方があるよ、こんな良いものがあるよって声が聞こえてくるけど、ひとまず頭に入れないようにしてる。
入れたとしても、それはそれ、自分は循環の道を行こうと。
10年取り組んでまだ道の途中なのに、違うエッセンスを入れたらなんだかわからなくなっちゃうからだ。

それに、究極は「幸せに生きる」ってことが目標で、そこにむかう方法はいろいろあると思うんだよね。世の中にいろんな方法があって、自分に合うものをみつけてみんな頑張ってる。
どの方法でも最後は同じところにたどり着くはず。
えみぃは循環農法にビビビっと来たからやってるわけで、違う人が違うやり方をしていても良いわけで、だから人のことは気にしてない。
循環農法っていいよ~って発信はするけど、やるかやらないかはその人次第なんだから。

どんな道から登っても、最後は山の頂に立たないとね。
えみぃはあまり器用なほうじゃないから、途中で道を変えると、行けないんじゃないかって思ってる。
 
これからも、イワンのように愚直に循環農法を実践していこうって思う、今日この頃なのだ!
 
  
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プロフィール
HN:
えみぃ
性別:
女性
職業:
農婦
趣味:
育猫、育苗
自己紹介:
えみぃ・・・・オーナー
オット・・・・えみぃのオット
音次郎・・・・オス(16歳)
るん・・・・・メス(16歳)
チャーリー・・オス(14歳)
杏・・・・・・メス(9か月)

★寅子・・・・・メス(13歳没)
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