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自給自足生活を目指して奮闘中のえみぃ&オットと、 2人を取り巻く人々のグレートな生活の様子を愉快に 綴ります。
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ギラギラの夏本番!
田んぼの稲たちが、穂を出し始めた。

夏野菜は種まきが遅くなってしまいのんびりペースだったけど、食卓を彩るようになってきた。
今年は食べられないかと心配してたけど、これからはたくさんいただけそうでよかった。

種から育てたピーマン族。
ふつうのピーマンとししとうとかぐらなんばんを蒔いて、芽が出たところまでは順調だったけど、ポットに移植したらどれがどれだかわからなくなっちゃって、えいやーで植えちゃった。
全部ししとうだったらどうしよう、って心配してたけど、バランスよく植えてあってほっと胸をなでおろした今日この頃。
みなさん家の野菜は、順調ですか?

ってわけで、8月4日は、えみぃの末妹のなっちゃんの結婚式だった。
えみぃ(長女)、ミニスカ(次女)、職人くん(長男)、なっちゃん(三女)っていう兄弟なんだけど、えみぃとなっちゃんは10歳離れてるから、妹っていうより娘に近い存在。

去年の暮れ、なっちゃんから「来年の夏に結婚式やるよ~」と言われ、憧れの江戸褄を着れてうれし~、と楽しみにしてた。

だけどお式が近づくにつれて、真夏の婚礼に心配ごとがいっぱい出てきちゃった。
顔と腕が日焼けで真っ黒!首はいつも手ぬぐい巻いてるから真っ白。どうしましょー。
毎日汗びっしょりかいちゃってるけど、お着物着て大丈夫かしら。。

日焼けはどうしようもないんで、シルクパウダーで顔を白塗りにして、その上からファンデーションを塗ることに。
遠目にはなんとかなりそう。

お着物は、袷(あわせ)にしようか絽(ろ)にしようかすんごく迷った。
袷っていうのは裏地のあるお着物で、10月~5月までがシーズン。6月と9月は裏地のない単衣(ひとえ)っていう着物、7月8月は絽(単衣でスケスケな生地)の着物を着るのが正式。
8月4日は間違いなく絽が正解なんだけど、今は夏でも袷を着る人が多い。レンタルも絽は少ないのよね。
リョウコもミニスカも袷にすると聞いた。集合写真で絽と袷は感じがちがっちゃうから本当は袷にしたほうがよかったんだけど、自分で着るえみぃはたぶん着付けの途中で汗が噴出しちゃう。
だので、絽にすることにした。

今はレンタルのお着物がネットで注文できちゃう。
お式の3日前にぞうりや紐まで一式そろえて送ってくれるんだよ。便利~。
8月1日に届いたので、ヘアーメイクと着付けをリハーサル。
着付けはスムーズだったけど、問題はお髪。

留袖はミセスの第一礼装。とても格の高いお着物なので、お髪も格調高く仕上げたい。
普段だったら高めの位置でお団子作って髪飾りをちょこんって感じだけど、格調高いセットアップに挑戦。
まず、カーラーに巻いてお髪の流れをそろえて、パーツに分けて逆毛を立てる。
前半分のお髪をとっておいて、後頭部のお髪を3つにパーツ分けし、真ん中のお髪で小さいお団子を作る。
左右のお髪をお団子に止めて夜会巻きを作り、前に残しておいたお髪を載せてピンで止めるというやり方。
こうすることで、全体的にふっくらとしたまとめ髪になるのだったらなのなのだ。

だけど、自分の髪をカーラーに巻いたり、逆毛を立てたりするのはとっても大変。
とくに後頭部をやってると、腕がつりそうになるし、汗も出る。
前日の練習でもうまく行かず。大丈夫かなーって心配しながら床についた。

で、当日の朝は余裕を見て朝6時からセット開始。
練習のかいあって、わりとスムーズに後頭部はできたんだけど、前半分の形がどうもうまく行かない。
何度も何度もやり直し。でも、うまく行かない。
最初からやり直したい衝動に駆られるも、そのとき既に7時半をまわっていた。
出発が9時だから、間に合わないわーってことで、なんとかごまかして完了。

8時、やっとメイクに取り掛かる。今回はなななんとつけまつ毛に初挑戦!
ずいぶん前に買ってあったけど、つけ方を当日の朝始めて見た。
「ビューラーで自分のまつ毛をカールさせる」とある。
しまった!ビューラーを持ってない!!

仕方ないので、そのままつけてみた。なんとかなりそうだわ。
つけまつ毛つけると、えみぃの細い目もぱっちりになった。
ギャグマンガみたいだったけど、まぁいいか。
アイシャドー塗ったり、ほほ紅つけたり、口紅つけたり、キレイになったかどうかは別として、お化粧した顔になった。
いざっ!会場へ!!

会場は軽井沢のアネーリっていう所。
普段はえみぃん家から30分で着くけど、今回は実家を回ってリョウコと職人くんをピックアップすることと、夏本番の軽井沢の渋滞を考慮して、1時間半を見た。

しかし、めずらしく渋滞がなくてスムーズ。10時着いちゃった。
でもまぁ、早いことは良いことよってわけで、フィッティングルームでお着物に着替えることに。

フィッティングルームには大きな鏡があった。
えみぃは普段鏡を見ないで着るんだけど、留袖は紋の位置や襟が特殊なので、鏡を見てやることに。
背中の紋は見えないので、オット見てもらった。

リハーサルどおり、お着物はスムーズに着れたんだけど、帯結びのところで突然頭が真っ白に。
二重太鼓ってどうやって結ぶんだっけ??ってなっちゃった。
何度やり直してもうまく行かず、時間がどんどん過ぎちゃって、ぎゃーってなった。

鏡を見ているからいけないって気がついて、手の感覚だけで結んでみたら、なんとかできた。
曲がっているところをオットに直してもらい、さぁて帯締めしましょうって思ったら、床に落ちている帯板を発見!

ぎゃー、入れ忘れたー。

と、あわてて入れたら帯が下がっちゃった。。。
お着物って、襟のあき具合や帯の位置で印象がかなり変わる。
帯が下がると貫禄ある感じ(極妻風)になっちゃう。
若々しく着たかったのに。ぐすん。
時間がなかったんでそのまま終えた。

着付けを終えて控え室に行くと、着替えを終えたリョウコと職人くん、ミニスカ一家が居た。
みんな、今日は決まってるねー。

えみぃは最後の仕上げ、ネイルをすることに。
百姓仕事で爪がばっちくなっていたので、職人くんにつけ爪を作ってもらっていたのだ。
なななんと、職人くんはネイリストでもあるのだったら、なのなのだ。

つけ終わって、12時にやっとえみぃの支度が終了。既にお疲れモードに入っちゃったけど、お式はこれからなのだー。

受け付けの準備ができましたと言われたので、受付へ。
職人くんの書いた似顔絵のウェルカムボードがお出迎え。

0804-7.jpg

すっごく評判良かったよ~。


お式はガラス張りの素敵なチャペル。
職人くんにエスコートされて、バージンロードを歩くなっちゃん。

0804-1.jpg

キレイだなー。

チビスカとJr.もおめかしして、お手伝い。

0804-2.jpg

Jr.は最近、極度のキンチョー君。
扉の向こう側で「開けないで~、はずかしいよ~」とぎゃーぎゃー言っていたらしいけれど、堂々の歩きっぷりだったわよ。

0804-3.jpg

後ろがものすごーく長い、ウェディングドレス。
ガラス張りの教会に映えて、すごく素敵だったわー。

厳かなお式の後は、披露宴。
後ろの長い部分を外し、ベールを帽子にチェンジしたなっちゃん登場。

0804-9.jpg

このおっきな帽子、頭に固定するのが大変&角度によってはおかしなことになるで、スタイリストさんが苦労したんですってよ。
苦労の甲斐があって、とても素敵~。

ファッション命のなっちゃん。
ウェディングドレスやブーケ、会場のセットなど随所にこだわりが光っていた。
そして、お祝いにかけつけたお友達も、みんなとても素敵な娘さん達でとても華やかな披露宴。

お祝いのスピーチ、乾杯を終えてお食事がスタート。
今回は養殖、じゃなくて要職、でもなくて洋食のコースだったんだけど、乳製品がいっさい食べられないえみぃは試食で全部食べられないことが判明。

そんなえみぃのために、なななんと乳製品抜きの特別メニューをいただけることにっ!
えみぃだけじゃなくて、ミニスカもお肉が食べられないんでメニューがパスタ料理になっていた。
オットに「とんでもなく偏食の姉妹」と言われた。
ほんと、手がかかってすんませんー。でも、ありがとうございます。

おいしいお食事をいただいていたら、もう新婦はお色直しに行く時間。

司会の人「新婦たってのご希望で、お2人のお姉さまにエスコートしていただきます」

えぇぇぇー!
突然のご指名でびっくり。
でもまぁ、かわいい妹のためにいっちょ行くか。

っていうわけで、ミニスカとなっちゃんと3人手をつないで退場。

0804-4.jpg


下がり気味の帯が気になってなんだかへっぴり腰&何度もドレスの裾を踏んじゃった(><)。
でも、良い記念になりました。

その後、新郎も2人の弟さんと退場。
すごくよく似た3兄弟だった。

2人が席を立ったので、リョウコ、えみぃ、ミニスカはお酌まわり。
ほとんど面識がない人ばっかで、緊張するわー。
そそうがないようにってことばっかり、考えてた。

なから回ったころ、お色直しを終えた新郎新婦が入場。
ウェディングドレスとは雰囲気が違う、ガーリーなドレスで登場。

0804-5.jpg

手に持ってるバッグ型のブーケは、平安名ちゃんに作ってもらったもの。
すっごくかわいくて、ドレスにもぴったりだった。

キャンドルサービスで各テーブルをまわる新郎新婦。
昔よく、キャンドルを隠したり、火がつかないように芯を切っちゃったりっつーおふざけをする人たちが居たけど、今はそんなこともなくすんなり終了。
余興もなく、のんびりしっとりな雰囲気。

新郎の姪御さん2人と、チビスカ、Jr.による花束贈呈が終わると、いよいよ披露宴も佳境に。
なっちゃんによる、母への手紙の朗読。

お式の前の日、えみぃん家で一緒にお昼を食べたなっちゃん。
母への手紙は「夜に書くとお涙ちょうだい系になる」と聞いて、昨晩書いてみたけど、爆笑エピソードしか浮かばなくて困った、と言っていた。

どんなお手紙になったのかなーと思っていたら、「正直、母らしいことをあまりしてもらえなかった」と、いきなりの暴露ネタでスタート。
どうなることかと思ったけど、「物心ついたときから父が居ない家庭だったけど、明るいお母さんのおかげでさみしいと感じたことはなかった」ってなって、えみぃの涙腺も決壊寸前。
「私もお母さんみたいな、明るい母になりたい」

ふとリョウコを見てみたら、無表情だった。
さすが、涙を見せない女、リョウコ。

お涙ちょうだい系でまとめたね、と思っていたらそこからが本番だった。
「ウェディングドレスを選びについて行ってもらったら(母が)ドレスを着てしまった」
「旅行に誘ったら、恐山か四国の巡礼に行きたいと言われた」
などなど、爆笑エピソードが次々披露され、会場は笑いの渦に。

あらあらなっちゃん、やっぱりそっちですか。
崩れかけたえみぃの堤防も乾き始めた。
鳴いたり笑ったりするえみぃを、不思議そうな顔で見つめるJr.。

どうやってまとめるのかと思ったけど、最後は「なっちゃんは結婚しないの?と言われ、おねえちゃんに話したら『心配しているんだよ』と言われ、やっぱりお母さんだとうれしくなった」と、涙ぐむ。
ハンカチでなっちゃんの涙をぬぐう新郎。
再びえみぃの涙腺は決壊寸前に。

そして、新郎新婦は花束を抱え、それぞれの母のもとへ。
花束をもらったリョウコさん、豪華な花束を見て「おーっ」と声を上げ感動。
感動したのはそっちかいっ!!

すると司会の人が「それでは、ご両家を代表し、新婦の母リョウコさんにご挨拶をお願いします」とおっしゃる。

えっ、えっ、今、リョウコが挨拶するって言った?
新郎のお母様じゃないの??と、ミニスカと顔を見合わせてあたふたするえみぃ。

なっちゃんの爆笑スピーチからのバトンタッチで大丈夫?と心配していると、

リョウコ「えー、本日はくそ暑い中おいでいただきありがとうございました」

言っちゃった~。結婚式でくそはまずいでしょう。
失言に凍りつく親族をよそに、どっと笑いが起きる。
リョウコがニヤっと笑う。あー、調子にのっちゃったかもしれない。
いやな予感がする。

それから、怒涛の暴露&爆笑エピソードが次々と出るわ出るわ。
お笑い芸人がネタを披露しているようだけど、全部真実。恐ろしい。
会場はますます盛り上がる。

0804-6.jpg

だれかリョウコを止めてーと思っていたら、リョウコが「なんだか歌の一曲でも歌いたくなってきた」言う。
会場からは「いいぞーっ」と声がかかる。やばいっ!と思っていたら、さすがになっちゃんが止めに入った。ほっ。

リョウコが話を終わらせようとしているのはわかったけど、調子に乗りすぎたのか締めの言葉が出てこない。
なっちゃんに何度も「なんだっけ」と声をかけ、なんとか「今日は本当にありがとうございました」で締まった。
はぁ。

続いて新郎克至さんのスピーチ。
リョウコのおかしなあいさつをものともしない、堂々とした素敵なスピーチ。
ナーイス。男らしー。かっこいいー!

克至さん「今日のこの日を迎えられたのは、支えてくださった皆様のおかげもありますが、一番は忙しい中がんばったなつみのおかげです。ありがとう。」
んまー素敵。なっちゃん、良いだんなさんを見つけたわね。
と思っていたら。

リョウコが「あのー、言い忘れたことがあって、どうしても言いたいんだけど、いいかな」と割って入っちゃった。
あー、せっかく新郎がいいこと言ってたのに。台無し。

何を言いたいのかと思ったら、「この会場のスタッフの皆さんにお礼を言い忘れちゃって、皆さんどうもありがとうございました」。だって。
きっと新郎も言おうとしてたのに。本当にごめんなさい。

ってなわけで披露宴が終わり、新郎新婦&親族によるお見送り。
後ろに手を組み、えらそうに見送るリョウコ。

0804-8.jpg

だいたい、新婦の母なのにすっぴんだしね。
究極に自分を飾らない、ある意味すごい人だわ。

心配だったのは、新郎のご親族が気分を害していないかってこと。
後日リョウコに確認したら「ちゃんと式のあと謝ったよ。盛り上げてくれてありがとうって言われた」とのこと。

ご親族のお言葉が社交辞令でないこと、なっちゃんと克至さんの末永い幸せを心から祈る、今日この頃なのだ。



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プロフィール
HN:
えみぃ
性別:
女性
職業:
農婦
趣味:
育猫、育苗
自己紹介:
えみぃ・・・・オーナー
オット・・・・えみぃのオット
音次郎・・・・オス(16歳)
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