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自給自足生活を目指して奮闘中のえみぃ&オットと、 2人を取り巻く人々のグレートな生活の様子を愉快に 綴ります。
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百姓塾と講演会の疲れを癒していたら3月になっちゃって、百姓塾の記憶も薄れ気味なんだけど、あの感動を忘らいでかっ!ってことで、思い出して書こうと思う。

長いよっ。


◆7日

興奮の一夜が明け、起床時間(6時30分)となった。
「カン、カン、カン」と、木の板をたたく音が館内に響き渡る。

いつも早起きのえみぃだけど、さすがに前日の移動&夜更かしがつらかったのか、すごく眠かった。
時間ぎりぎりに起きたので、顔を洗う暇もなく大広間へ。(他の女性はちゃんとお化粧してた(汗))

朝一番、7時から全員正坐をして塩谷式調息法。
調息法とは、一種の複式呼吸法だ。塩谷信男先生が考えた方法は、

背筋をまっすぐ伸ばし、肘を直角に曲げ、両手を丸い玉を包むように組み、両目を閉じた姿勢で座る。
鼻から静かに、胸一杯肺の底まで息を吸い込み、おへその下の丹田に押し込むつもりで腹に力を入れ、肛門をきゅっと閉める。数秒から十秒ぐらい息を止め、鼻から息を吐く。これを25回繰り返す。

息を吸い込むときに、宇宙の無限力が丹田に収められ、全身に満ち渡ったと念じ、息を止めている間は全身が健康になった、○○病が治ったと数回念じ、吐息のときは全身がきれいになった、若返ったと念じる。

というもの。この調息法で、健康にも幸せにもなるらしい。そして、正坐していても足がしびれないらしい。


でも、えみぃはしびれまくった(><)。なにか悪いことをした?太っているから?それとも修行が足りないの?
みんな涼しい顔して座っているのに、1人身悶えていた。
約30分の拷問のような時間を耐えたあとは、梅醤番茶!

家で飲むけど、なずな産の梅干しで飲むのは初めて。
スタッフの方が、梅干しと醤油を入れたお茶碗を用意してくれていた。
1つ受取って、ドキドキ、わくわくしながらお箸で練り、熱いお番茶を注いでいただく。

えみぃ「しょぱーい!」

なずなの4年もののおっきな梅干しが入った梅醤番茶は、とてもしょっぱかった。
でもおいしー。

飲み慣れないリョウコは、あまりのしょっぱさにしびれていた。

7時40分から宿泊部屋ごとに分担してお掃除。えみぃの部屋はトイレだった。
30人以上で分担して掃除なんて、中学校以来。なんだか懐かしい。
あっちゅー間に終わった。

掃除のあとは、息つく暇もなく8時から座学に突入。
2月の百姓塾のメインテーマである堆肥作りや循環農法について2時間の講義を受けた。

大広間に机を並べて座り、スライドを見ながら赤峰さんのお話を聞く。
循環農法の話(神草、神虫、神菌)や堆肥づくりのしかたなど、ためになるお話が続く。
そして、畑やたんぼの写真が写ると、参加者からため息が。

だって、えみぃ達の畑とはぜんぜん別物だもの。ナスなんて、背丈ほどの大きな「木」になってるし。
1本から100個ぐらい取れるって言うし。はー、うらやましぃ。

なんてことを思いつつ、1時間を過ぎるころ、えみぃの足が限界に近づいていた。
座るのがとても苦手なのだー。しびれる足を左右に振り分けながら、だましだまし時間をやり過ごす。

座学が終わるころは、額から油汗が。。。やせよう!と心から思った。

10時からはいよいよ実習。畑に出ての作業だ。
赤峰さんが運転するハイエースと塾生の車に分乗して、畑へGO!
えみぃとリョウコは宮崎からのご参加の「手前味噌.com」さんに乗せていただいた。

なずなのお店の裏にある畑で、ポットにチンゲンサイの種をまく作業。

まずは土をふるいにかける。お弟子さんが見本を見せてくれて、塾生がトライ。

0306_4.jpg

土を入れた箱(底は網になっている)を前後にゆすって、細かい土だけを使う。
たんぼの土と腐葉土をブレンドするといいそうだ。簡単に見えて、けっこう疲れる作業。
膝を落としてやらないと、腰を痛めそう。

それからポットに土を入れる人、種をまく人に分かれて作業。
人がいっぱいなので、えみぃもリョウコも遠巻きに眺めていた。

そこに、赤峰さんがおニューの一眼レフカメラを持って登場。
声をかけてくれて、ちょこっとお話。

赤峰さん「新聞用の良い写真を撮れっち、言われちょるけん。いいカメラ買ったんじゃ。
前のカメラは、○○に取られたけんな」

前のカメラは、えみぃが差し上げた袋に入っていたのに。くすん。
一眼レフ用の袋を作るかな。

そうこうしているうちに、目標個数を作り終えていた。
お弟子さんがジョウロで水をかけ、新聞紙をかぶせて作業終了。

それから、青竹を割って支柱を作る方法や、踏み込み温床のデモンストレーションなどがあり、午前の部は終了!食養庵に戻っておひるだ。

朝ごはんを食べないでこれだけ動くと、本当におなかすくねー。
おなかとせなかがくっつく感じ。

厨房はおいしそうな香りが充満してて、さらにおなかがグーグー。

0306_3.jpg

これはニンジンと白菜のあんかけを作っているところ。
ごま油にニンニクとうるめ削りを入れて火にかけ、じゅわっとなったところで短冊切りのニンジンを入れ、よく炒める。
白菜を入れて塩をふり、落としぶたをすると、白菜からジュワーっと水分が出てくる。
塩と醤油で味付けをして、くず粉でとろみをつけて完了、というもの。

これがすごくおいしい。肉が入っているわけじゃないのに、ものすごくコクがある。
そして甘い。ニンジンも白菜も信じられないぐらい甘いので、中華料理屋さんで食べるあんかけよりおいしい。
そして玄米やお味噌汁がこれまたおいしくて、ため息が出ちゃう。
ミラクルだっ!

おいしいお昼を食べてガソリン満タン。午後は堆肥積みの実習。

なずな庵(合気道の道場)の近くの畑へ移動。
広い敷地内に、生の豚ぷんの山が10個ぐらいあった。かすかに良い臭いがしてくる。
雨ざらしで1年置いて、屋根の下に移動して1年。約2年かけて熟成しているとのこと。
前日の畑ツアーのときに、完熟の豚ぷんの臭いをかいだけど、無臭だった。Oりんぐもばっちり。
場所と時間が必要なんだなぁと実感。

そして草堆肥実習。
すでにお弟子さんが草を集めて粉砕してくださってあるし、他の材料(豚ぷん、もみがら、米糠)もそこにそろっているので、あとは積むだけ。

コの字型のコンパネ(3メートル四方)の枠の中に、赤峰さんがミニブルドーザーで草を積み上げる。
お弟子さんはじめ、参加者はそれを平にならす。

0306_5.jpg

赤峰さんはいつも「機械を動かすのが好きじゃぁ」と言っていたけど、本当にそうなんだなぁと思った。
とても楽しそうにミニブルを操っている。

30センチぐらい積んだところで、水をかけながら踏み込む。

0306_6.jpg

このホースの水は、ミネラルたっぷりな井戸水。
んー、井戸水がホースから出てくるなんて、うらやましぃ。

踏み終わると、豚ぷんと米糠を積んで、また草を摘む。
何の説明もなく、どんどん積み上げる赤峰さんと、たたボー然と見るだけの塾生。

干して乾燥させた草に水分を含ませたものが79%、生ゴミやフンなど窒素系のものを21%の割合で積みあげ、1か月に1回かきまぜると3か月で熟す草堆肥。この草堆肥で土づくりをするのが循環農法の基本。

信州なずなの会でも草堆肥づくりにチャレンジしたけれど、3か月では完熟に至らなかった。
えみぃも昨年いくつか積んだけど、80度ぐらいまで温度が上がるはずが、60度までしか上がらず。
3か月で完熟しない場合は、完熟するまで置けばいいんだけど、本場で勉強すればうまくできるかなぁと思っていた。

でも、赤峰さんが積む様子を見ていて、経験を積むしかないのかなという結論に至った。
小さい山をいくつも作るより、大きなのをどーんと積んだほうがいいってこともわかった。
大収穫だ!

と、思考をめぐらせている間に、堆肥は最終段階に入った。

0306_7.jpg

1m近く積み上がった堆肥の山に、いい大人が何人ものっかって、踏み込む。
堆肥を踏んでいる人たちも、まわりで見ている人たちも、全員満面の笑みを浮かべている。
怪しい儀式みたいだ(笑)。

リョウコはというと、1人ぽつんと遠くに座り、たばこをふかしている。
熟生のテンションについていけないのか、ヤンキーみたいになってる。

赤峰さんはミニブルに座ったまま「米ぬかをまけー、水はもうちょっとじゃぁ」と指示を出す。
いい加減に草を積んでいたようで、やっぱり緻密な計算があったのね。

堆肥が完成したころ、おやつが届いたー!うれしー。
ふかしたさつまいもに塩をふったのと、クッキー。熱いお番茶もあった。
童心にかえっておやつに手を伸ばす塾生たち。

さっきまで遠巻きに見ていたリョウコさんも、すでにおやつを食べていた。
早っ!忍者か?

リョウコ「うまい!」

ふかしただけのさつまいも、とーーーーっても甘いし、ほくほくしてる。
日が傾いて風が冷たくなっていたので、あったかい番茶が身にしみた。

それから油かす(完熟豚ぷんと油粕をまぜて作る追肥)の作り方を見た。
コンパネの枠の中に、豚ぷんを軽トラック一杯入れ、菜種油のしぼりかすを120kg入れて、よく混ぜる。
1か月で熟すそうだ。

軽トラックに積んだ豚ぷんを枠におろしたのは、2人のお弟子さん。
既に卒業して独立し、結婚してお子さんもいらっしゃる、20代前半の二人。
なかなかのイケメン&スリムだけど筋肉質のしっかりした体をしていて、すごくかっちょイイ。

軽トラックの荷台に乗り、スコップで豚ぷんを下ろすしぐさが、なんとも美しくてたくましくて、見惚れてしまった。
豚ぷんを扱わせたら日本一の二人だ!と思った。

塾生は見てるだけ~だったけど、得るものが十分にあったと思う。

日が落ちるころ、実習は終了。5時、食養庵に戻った。

それから7時までは、食事の準備をする班、お風呂を炊く班、後片付けの班とわかれて作業。
後片付け担当の人は、夕食までは自由時間となる。えみぃとリョウコはお風呂炊き班だ!

えみぃん家は中学校ぐらいまで、薪でお風呂を炊いていたから、なつかしい作業。

0306_8.jpg

火をみながら、農業談義。
そおいえば、熟生の皆さんと雑談の時間って、食事のときぐらいしかなかったな。
おもしろい話が聞けて、なかなかうれしかった。

リョウコは、やっぱり遠く離れたところでたばこを吸っていた(汗)。

お風呂炊き班は、一番風呂に入れる。というか、お湯の温度の責任を取るという意味もあるらしい。
前回の百姓塾で、お湯の温度をみないでお風呂に入って、ひざ下を火傷したひとが居たとか。
だめだよー、薪風呂は気をつけないと沸騰しちゃうからね(←経験者)。

というわけで、リョウコと一番風呂をいただいた。
石鹸シャンプーを忘れた!と思ったら、お風呂に置いてありました。
さすがなずなさん!!

お風呂でさっぱりした後は、お楽しみの食事ターーーイム!
くじ引きで席が決まる。
赤峰さんの近くに行きたかったけど、ちと遠い!残念。
リョウコはお誕生日席に座っていた。

玄米、お味噌汁、古漬け、おうど芋(さと芋みたいなの)の味噌煮、べんり菜の炒め物。

0306_9.jpg

正直、想像より品数が少なかったんだけど、どれもおいしくてまんぷくになるのだ。
おうど芋の味噌煮は絶品だった。

食事が終わると、10時まで座学。

0306_10.jpg

スライドを見ながらの講義。
体をいっぱい使ったあとは頭も使ってね、と言わんばかり、赤峰さんは言葉と知識のシャワーを熟生たちに浴びせるのだった。


てなわけで、スケジュールについていくのに必死、体も頭もいっぱいいっぱいな2日目が終わったのだった。

まだまだつづく。






 

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えみぃ
性別:
女性
職業:
農婦
趣味:
育猫、育苗
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えみぃ・・・・オーナー
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