耕す人

待ちに待ったアイリスシーズンの到来！



今朝は6時に家を出て、アイリス畑へ。
あちこち咲き始めたアイリスを見ながら、つい先日ゲットしたiPodnanoでモーツァルトを聞いたら、鳥肌がたって涙が出ちゃった。
サイコーに幸せ。

しばらくしたらリョウコが来たんで、2人であーだこーだ言いながら見てまわった。今年は遅咲きも早咲きも一緒に咲いちゃいそうな勢い！見逃さないように毎朝でかけていかなきゃ！

25日からは道の駅もスタート。いよいよ農繁期に突入で、うれしいような困ったようなうれしぃはずかしぃ今日この頃、みなさんのお庭にアイリスは咲いてますか？


てなわけで、ずいぶん間が空いたけど、先週の土曜日の事件について書こうと思う。

土曜日、いつものように早起きしたけど、洗濯やらやり残した仕事やらをこなし、おにぎりを握って10時ごろ出発。トラクターをいよいよ本格的に動かして、田んぼの荒起こしをするのだっ。

トラクターは田んぼから少し離れた実家の庭に置いているので、そこから田んぼまで車道を走らないといけない。
もちろん、ナンバーは取ってあるから走っていいんだけど、車どおりがけっこう多いのと、実家の庭からの出入りがしにくいのでちょっとドキドキ。

オットが運転し、えみぃがジェロミで後からついて行く。
時速20ｋｍぐらいは出るんだけど、すごいノロノロ。少し走って大丈夫そうだったんで、えみぃはオットを追い越して先に田んぼへ。





だけど、なかなかオットが来ない。おかしいなーと思って引き返すと、止まってた。

オット「少し走ると止まるよ」

エンジンはかかるんだけど、少し走ると止まってしまうらしい。近所の人も出てきて一緒に見てくれたけど、運転に間違いはないみたい。ガソリンも満タンだ。

数メートル走っては止まるという恐ろしいほどの牛歩で進む。幸い車どおりがあまりなかったので、なんとか田んぼの近くまで行った。でも、あとちょっとのところで、エンジンがかからなくなってしまった。

オットが「ガス欠かもしれない」

というので、ジェロミでガソリンを取りに行って給油。おそろおそる鍵を回すと「ブルルン」と勢いよく始動。
よかった！ガス欠だったんだ！でも、メモリは満タンなのに、おかしいなぁ。

そこからはスムーズに動いて、田んぼに到着。
オットはアイリス畑の草刈をするということで、そこでバイバイ。

残されたえみぃはトラクターを颯爽と操って荒起こし、のはずだったんだけど、またもや止まってしまった。


おかしい。ガス欠じゃなかったのかなー。途方にくれるえみぃ。


そこに助っ人参上！
元整備士の弟と、元トラック運転手のスカオットだ。スカオットにはもれなくおじゃま虫チビスカ＆Ｊｒ.がついて来ちゃうので、こうなるんだけど。



2人でボンネットをあけて、「あーだ、こーだ」とやり始めた。
「さっきガス欠やっちゃったみたいなんだー」とつぶやくと

2人「なんだーそれを先に言ってよ。空気入っちゃったんだよ」

なになに？空気が入った？？
ちんぷんかんぷんのえみぃに2人は説明してくれた。

ディーゼルエンジンってやつは、ガス欠をするとエンジンに軽油を送るところに空気が入っちゃって、それを抜かないとうまいこと軽油が送れなくなってしまうらしい。
ガソリン車の場合はどうってことないらしいけど、ディーゼルはダメなんだって。

てなわけで、トラックの場合は簡単に空気が抜けるように、簡単に押せるボタンがついているらしい。
このトラクターちゃんもまだ新しいから、どっかにボタンがあるはずだと探し始めた。

でも見つからない。
買ったところに聞けば場所がすぐわかるよと言われ、大地に電話。


えみぃ「（状況を説明して）空気を抜くところはどこにありますか？」

お店の人「最近のトラクターは自然に空気が抜けるように設計されているはずなんですが、おかしいですね。○○のあたりに△△がありますので、見てみてください」

えみぃには「○○」も「△△」もチンプンカンプンだったけど、男2人はわかったみたい。

弟「あー、あった。空気入ってるわ」

スカオット「おれが××するから、◎◎してみて」

なにやら2人で相談しながら、なんかやってた。
もうえみぃにはお手上げで、見守るしかない。

空気は抜けたんだけど、今度はエンジンがかからなくなっちゃった。

弟「かぶったな」

なにがどうかぶったの？と聞くと、エンジンをかけるときは軽油はちょびっとでいいのに（ギアをまちがえて）いっぱい送りすぎて火花を出すところが塗れてしまったとのこと。
拭ければ早いんだけど、手が届かないらしい。

とかなんとか言いながら、2人であれこれやっているうちに「ブルブル」言い始めた。

2人「かかるね」

ブルブルブルブルやっているうちに「ブルルン！」とエンジンがかかった。
よかったー！神様ーありがとうーございます。

この時点でもう2時。はーすごいロスだわ。
でもちゃんと治った。すごいなぁ、元整備士＆元トラック運転手コンビ。


なんとなく、えみぃは運転するのがやんなったので、弟にやってもらうことにして、畦草刈をやった。
使い方を教えたわけじゃないのに、弟はスムーズに作業をしている。おまかせして正解だわ。

そして3時間後はこの通り。




全部は終わらなかったけど、いい感じ。助かったわー。



そして、軽油は満タンなのに空気が入っちゃったのは、軽油を送るパイプがヨレテ止まっていたのが原因らしい。スカオットが手でひねったらなんとなく直った。
えみぃ達の使い方が悪かったわけじゃなくて、よかった。
だけど、一応部品を交換してもらったほうがよさそうだ。ＩＳＥＫＩの営業所に聞いてみよう。


てなわけで、トラクターデビューはできなかったけど、田んぼの荒起こしがほぼ終わってよかったー。
いつまでも「トラクター」じゃかわいそうだから名前をつけよう！、何がいい？とチビスカに聞いたら「ぶどう」。
理由は青いから。

ぶどうちゃん、、、んーぱっとしないなぁ。ってなわけで、青いトラクターの名前を公募しちゃおうと思っている、今日この頃なのだ。