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自給自足生活を目指して奮闘中のえみぃ&オットと、 2人を取り巻く人々のグレートな生活の様子を愉快に 綴ります。
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えみぃです。

猫と朝散歩をするのが、定例になりつつあります。
家の南側の金網越しにあるJA東信会館の素敵なお庭、猫を連れていくにはちょうど良い距離&スペースなのです。
猫たちは金網と地面の隙間からちょいと、えみぃは金網を乗り越えておじゃまします。

20m×10mほどの敷地内に何本かのソメイヨシノが植えられていて、今は満開です。
3mほどの高さの盛り土があり、そこに上ると桜に手が届きそうな距離なんです。
そしてこの山の南半分は石のブロックの噴水?になっていて、夏には水が流れるんですが今は水なし。猫たちが登ったり下りたりするのにとても良い感じになっているんです。

というわけで、毎朝3匹を連れて1時間ほど遊んでいます。
 
   
 
リードはないけれど、のんびり散歩ができる(無理やり家の中に連れていったりしない)とわかっているためか、3匹ともちゃんとついてきます。
交通量の多い道路に飛び出さないように目を光らせ、近づくものには「そっちはだめだよ」と声をかけて戻したり。
このとき、声をかけるだけで自分は動かないことが重要。
猫はこちらの急な動きに反射的に動くので、道路に飛び出してしまうことがあるからです。
猫たちとの信頼関係で成り立つ散歩。毎朝修行の気分です(笑)。

昨日は初めてオットも一緒に散歩したのですが、「どうやって家にもどるんだ?」と。
出るときは喜び勇んで我先にと進む猫たちですが、確かに戻るのはちょっと大変。
猫たちの氣が済むまでのんびりゆっくり散歩をして「お家かえってご飯食べようね」と、牛歩で家まで戻るんです。

夏になったら朝早くから野良に行くので、朝は散歩できなくなると思いますが、あわただしい毎日の中でのんびりゆったりできる貴重な時間なので、なんとかやりくりして一日一度はお散歩に出たいと思う、今日この頃。
皆さん、いかがお過ごしですか?


ってなわけで、桜の知らせは農繁期突入の合図。
田んぼに畑にやることいっぱい、日中はめいっぱい動いて、夜ご飯&お酒飲んで、お風呂入ってコロンと寝て、朝がきたらまた動くっていう毎日。
体はいっぱいいっぱいだけど、充実感もいっぱいで大好きで、もうすぐやってくるアイリスシーズンが待ち遠しくもある季節。

今日からハナノ*ドウヤのアイリスショップがオープン。
予約が始まった。
今年は218品種のアイリスを販売中。



こちらはえみぃが大好きな「スターシップエンタープライズ」。
なかなか販売できなかったけど、今年は準備できて感無量。

ジャーマンアイリスは乾燥を好む、というか高温多湿が苦手なので、年間降雨量が少ないこのあたりでは栽培しやすい。
だけど、どうやらカルシウムを異常に吸うらしく、連作障害が激しい。
なので、我が家は近隣の荒廃農地をどんどん借りて圃場を移動しながら栽培、総面積はなななんと!一町歩を超えているんだけれど、農薬や化学肥料を使わない循環農法で育てている。

アイリスは基本的に定植して2~3年後に植え替えなので、その間は耕運ができない。
野菜も米も1年に一度は全面を耕運するので、それにより草はだいぶ抑えられるんだけど、2年以上耕運しないとそれはもう、恐ろしいほど草が生えてくる。
一町歩、除草剤を使わずに除草するのは至難の業、夏の間はオットとリョウコはフル稼働、ときどきえみぃも手伝って草刈りをしてる。

そんな苦労の甲斐あって、「ドウヤさんの葉っぱはキレイだ」「花が大きい」とお客様にも喜んでいただいてる。
今年もアイリスシーズン(5月下旬~6月中旬)には、たくさんのお客様においでいただけるよう、アイリス園を準備する予定。

とまぁ前置きが長くなったけど(今まで前置きだったんかい!?)、今日は「ハナノ*ドウヤ」がどうやってできたのかをまとめておきたいと思う。

そもそもは、リョウコがジャーマンアイリスが好きで集めていたのが始まり。
リョウコのアイリス歴はもう35年ぐらいになるんじゃなかろうか。
えみぃが就職してから、毎年青木村にある「アイリスの郷」に一緒に行って、花を見たり好きな株を購入するのが恒例だった。
最初は興味がなかったえみぃもだんだん魅力にはまり、一年に一度のお楽しみ~になって行った。

アイリスの郷では通信販売もしていて、分厚いカタログにたくさん花が掲載されているんだけど、当時は一番安いものでも1球3,000円で最新花なんて12,000円もしていたから、年に3球買えるかなって感じだった。

近所にアイリス好きなおばちゃんがいて、そのおばちゃんは友達何人かと買って増やしたアイリスを交換していて、リョウコもその仲間に入れてもらってからはどんどん品種が増えた。

そうして100品種ぐらいになった頃、野菜を作っていた1反の畑がほぼアイリスで埋まってしまった。
アイリスは植え替えがうまく行くと、1球が3年後には30球近くに増えるからだ。
植え替える場所がなくなって「かわいそうだけど焼却処分にするか」と言うので、その当時始まったYahooオークションに出品してみることにした。
ヤフオクのシステムが変わって履歴が消えているし、古いデータは今は動かしていないiMacの中だから定かではないけど、たぶん1998年頃のことだと思う。

落札してもらえるかは半信半疑だったけど、当時けっこうアイリスを出品している人がいたせいか、えみぃん家のアイリスも無事落札された。
あの時は本当にうれしかったなー。
いちごさん、お元氣かなー。

2001年にえみぃは脱サラし「デザイン工房堂屋」という屋号で仕事を始めた。このお仕事は今でも継続しているんだけど、当時は「たぶん5年ぐらいで終わるから」と言われていて、終わったらアイリス屋になろうと計画。
そして、アイリス好きなお客さんが集まって憩える、素敵なガーデンを作るのが夢だった。

毎週5品種ぐらいずつ出品していたんだけど、「いったいどのぐらいの品種をお持ちなのか、全部見せてください」と言われて、デザイン工房堂屋のホームページ内にアイリスページを作った。



久しぶりに見た、このページ。もっさいわー。ふざけてるわー。ゆるいわー。

しばらくはオークションとホームページ両方で販売をしていた。
そうそう、当時えみぃは長野市に住んでいて、アイリスに関しては販売と発送だけ。
栽培は全てリョウコがやっていた。圃場も1反半ほどの広さ。
そして売上もさほどではなく、「翌年のアイリス代になれば」って感じだった。

ひょんなことからオットがアイリスに興味を持ち、またえみぃも百姓を本格的にしてみたくなり、長野市から御代田に移住。
いや、本当は東御市内に住みたかったんだけど、諸事情により御代田になっちまったのさ。
圃場まで車で25分ぐらいかかったけど、長野から通うよりはずっと近くなり、だんだんアイリス栽培にも手を出すように。

で、「ハナノ*ドウヤ」という名前のページがオープンしたのが2004年。

 

残念ながらオープン時のホームページソースが見つからず、こちらは2005年バージョン。
ロゴデザインとかホームページはえみぃが担当なんだけど、代表者はオットになってる。
なぜそうなった?かの詳細は記憶にないんだけど、えみぃの「アイリス屋になる」計画はとん挫してしまう。

この当時は「必要な農作業器具が買えたらいいね」な売上だったんだけど、その後オットの緻密な栽培&販売戦略でどんどん売上が伸び、品種数はけた違いに増え。
最初はリョウコに「これなんて花?」と聞いていたオットだけど、今では逆になり、リョウコもえみぃも品種管理には触れなくなってしまった。

リョウコはオットに主導権を握られてちょっとスネた感もあるし、えみぃもアイリス屋になれなくてあーあって思ったりもしたけど、オットのお蔭で憩いのアイリス園までできて、今では感謝してる。

そうそう、話が前後するんだけど、2006年からは雷電くるみの里でのアイリスショップも始まった。
当初は7月から9月まで、彫り上げた球根を毎週末売りに行っていた。
アイリスの郷で1球1500円相当のものを、5球1000円のセットで販売。
えみぃもオットも「飛ぶように売れるぞ」と、30セット用意して行ったけど、結果は1セット売れたのみ。それも駅長さんが買ってくれたのだった。



2006年9月の写真。えみぃ、若っ!服着てるし(爆)

人にモノを買ってもらうことのむずかしさを痛感。
駅長さんや周りの方からのアドヴァイスで、1球200円のばら売りに変更してからは、爆発的に売れるってことはなくてもぼちぼち買ってもらえるようになった。

翌年からは開花株の販売も始め、5月中旬から9月まで。
毎週末道の駅に座り続けた。
今年12年目になる。

高速の1000円化で県外のお客さんが減ったり、近隣の工場の不景気でご近所さんが減ったり。
12年いろんなことがあったけれど、お客様に満足していただけないと商売は成り立たない、だけど満足していただければ結果はついてくるってことを、徹底的に叩き込まれた気がする。

 

直販は道の駅のアイリスショップだけでやっていたけれど、ものすごく遠方から来てくださる方や「マイクロバスで行きます」なんつーお客様が出てきて、アイリスショップの花だけでは申し訳ないねという気持ちになり。
皆さんに見ていただけるアイリス園を作ろうということになり、おととしからオープンした。



正面に八ヶ岳、右手にアルプスが見える大パノラマの中で見るアイリスは格別!と、お客様にも喜んでいただけた。なによりえみぃ達にとっても憩いの場所。
オットとリョウコと3人で、毎朝花を見る時間が一年一度のお楽しみ。

常連さんが増えるとともに圃場も広がり、農繁期の週末をアイリス屋でつぶれることが負担となり、道の駅のアイリスショップは開花時期のみのオープンとなった。

とまぁそんなわけで、ドウヤに歴史ありってことはわかっていたけれど、いざ書き出してみると記憶があいまいなところがあり古いパソコンやサーバーの電源入れてデータ探したり、意外と時間がかかった。でも今のうちにまとめておいてよかったわー。
久しぶりに昔のホームページや写真を見てひとりノスタルジックな気分に浸っているわけで、ハナノ*ドウヤはアイリスとお客様に育てていただいたなーと実感するわけで、今年は桜も早く開花したのでアイリスも早く咲きそうなわけで、まちどおしくて首が伸びそうな今日この頃なのだ。
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プロフィール
HN:
えみぃ
性別:
女性
職業:
農婦
趣味:
育猫、育苗
自己紹介:
えみぃ・・・・オーナー
オット・・・・えみぃのオット
音次郎・・・・オス(16歳)
るん・・・・・メス(16歳)
チャーリー・・オス(14歳)
杏・・・・・・メス(9か月)

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