やっとこ冬支度

12月のクリスマス前の週末、ミニスカ一家が誕生日プレゼントを持ってやってきた。
えみぃの誕生日は10月なんだけど、人気商品で入荷が遅れたらしく、12月に入ってから届いたんだとか。
それがこれ。



圧倒的にキモイ貯金箱　FACE BANK（フェイスバンク）っていうものらしい。

ネットで大人気！だったらしいけど、えみぃは全く知らなかった。
なんでも、前を通り過ぎただけで「口をパクパクさせてお金をねだる」らしい。さらに、コインを口に入れると、モグモグ食べるんだって。

ミニスカが得意げにコインを口へ。
「あんたがやってみたかっただけちゃうんかいっ！」と突っ込みを入れたくなるほど、うれしそうだ。

が、口は動かない。

ミニスカ「あれー、おかしいなぁ。センサーが鼻にあるから、こうすると動くはずなんだけど」

と言って鼻を触ったら、動いた。

チビスカ、Jr.「気持ち悪い～」

たしかに、あまりかわいらしいものではない。
Jr.は拒否反応を示したけど、チビスカは気に入ったようで、「気持ち悪い～」と言いながら、コインを次から次へと入れて楽しんでいた。
だけど、どうもセンサーの感度が悪いようで、鼻を触らないと動かない。ミニスカは「こんなはずじゃない」とちょっと落胆気味。

その夜、そろそろ寝ようかと、リビングの電気を消したら、

「ウィ～ン、ウィ～ん」

と、暗闇から不気味な音がする。
FACE BANK君だ！
どうやら光に反応するらしい。ミニスカ一家が来てたときは、電気をつけてなくてお天気もイマイチだったから、光が十分あたっていなくて反応がにぶかったらしい。

それからは、朝カーテンを開けると「ウィ～ン、ウィ～ん」、前を通ると「ウィ～ン、ウィ～ん」と、コインをねだられてちょっとウザイんだけど、なぜか電源をOFFにできない今日この頃、みなさん、キモカワイイって死語ですか？


てなわけで、去年は12月9日に野沢菜を、12日にたくあんを漬けたのだけど、今年はあっちゅーまにクリスマスになっちゃった。

11月に干した大根達、こんな無残な姿になっちゃった。



去年干しすぎたから、今年こそフレッシュな状態でたくあんにしようと思っていたのに。。。悲しい。
でも、気を取り直して、重い尻、じゃなくて重い腰をあげて、作業を開始した。

まず、干した大根から葉っぱを取って、台所へ運ぶ。
畑から収穫したときはすごく重くて、やっとこ4本持ち上げたのに、10本ぐらい軽く持てちゃった。

写真で見てもわかるとおり、先っちょが妙に細くなっちゃったので、半分ぐらいのところで切断！さらに、首の太い部分は半分に切った。

去年と同じ分量の、米ぬか、塩、砂糖をいいかげんにまぜ、自家製の韓国唐辛子、コブを細かく刻んで、漬け込み開始。

今年は「漬物がおいしく漬かる」という、ピリカレ袋をタルの内側に敷いたものと、タルのみの2通りで漬けてみた。



おいしくできるかなー。


たくあんが終ると、今度は野沢菜。
今年、我が家の野沢菜作りは失敗してしまった。野沢菜ってもともとはカブだってことはご存知？
京都に遊びに行った飯山の和尚さんが、現地で食べたカブがおいしかったんで、種を持ち帰って育ててみたら、カブじゃなくて葉っぱが育っちゃってアッチョンブリケだったんだけど、葉っぱを漬けてみたら旨かったってのが野沢菜の起源なのだ。

なので、カブを大きくせずに葉っぱを育てなきゃいけないんだけど、今年の野沢菜は間引きすぎてしまって、カブが育っちゃった。野沢菜は間引いてはいけないってことを、リョウコともどもお勉強した。

とまぁそんなわけで、どうしようかと思っていたら、アキヨさん家でだいぶ余っているっていうんで、いただくことにした。リョウコから再三「いつ取りに来られる？」って聞かれたんだけど、クリスマスまでのえみぃは超ウルトラスーパーハードスケジュールで、とてもいかれなかった。なので、リョウコさんに収穫をお願いし、葉っぱだけ取りに言った。

かなり遅い時期まで畑にあって、霜も雪も浴びた野沢菜は、とてもやわらかくなっていた。
おいしいのができそうだ！

と、昨年使って、先月洗っておいたタルを準備しようと思ったら、凍ってた。



去年の臭いが残っていたから、ピリカレの液を入れて消臭してたんだっけ。忘れてたー。
そろそろ日も暮れ始めて、雪がチラチラする中、泣きながら氷を出してタルを洗った。

それから、タルに水を貯めて、野沢菜を洗った。
日はどんどん暮れてくるし、雪もどんどん降ってくるし、手は冷たいし、腰は痛いし。
だけど、もう今日しかないんだからっ。おいしいのができるからっ。
と、自分を励ましながら、50本ほどの野沢菜を洗った。

洗い終わると野沢菜の重量を測る元気がなくて、目分量で漬け始めた。
野沢菜をタルに並べて、塩を振る。
気温が低いせいか、野沢菜の元気が良いせいか、丸いタルに沿って曲げると、パキっと折れる。本当は折らないほうが良いんだろうけど、どうでもよくなっちゃってパキパキ言わせながらどんどん並べた。

結局塩は600ｇぐらい使ったかな。野沢菜はタルの2/3ぐらいまで来てた。
去年は、勝手口からも玄関からも離れた場所にタルを置いたため、取りに行くのがおっくうになって失敗だったので、今年は勝手口の近くに配置。
本当は水をはりたかったけど、めんどくさかったから割愛。
変わりに、去年は20ｋｇだった重石を40ｋｇにしてみた。

なんとか明るいうちに作業が終って一安心。
適当だけど、冬支度が終った。

疲れと寒さで放心状態のまま、リビングに入ってストーブをつけようと思ったら。

FACE BANK「ウィ～ん、ウィ～ん」

なんだか、「お疲れ様」って言われたみたいで、うれしくなった今日この頃なのだ。