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自給自足生活を目指して奮闘中のえみぃ&オットと、 2人を取り巻く人々のグレートな生活の様子を愉快に 綴ります。
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先週末はアイリスが満開で、道の駅にたくさんお客様が来てくださった。

「ハナノ*ドウヤさんでしょ?ホームページ、きれいだねぇ」

とか

「去年買った花が咲いたので、来ましたー」(道の駅のお客さん)

とか

「ドウヤのアイリス園を見たくて来ました」(HPのお客さん、茨城県から)

とか、しまいには

「えみぃさんに一度お会いしたくて来ました!」(HPのお客さん、群馬県から)

なーんて、あたしのファンまで来てくれちゃって、ほんっとに幸せな時間を過ごしたんだけど、ブログを呼んでくださっているお客さんは、えみぃと逢ったことがなくても、えみぃの生活をよくご存知なので、不思議であり、恥ずかしくもある今日この頃、「一度お会いしたかった」なんて言われると、スター気分で態度が大きくなりませんか?

ってことで、ここまで読むと「アイリスを愛で、お客さんと会話をして、優雅な週末」って感じなのだけど、喜びもあれば憂いもあるわけで、、、。

日曜日の朝、アイリス屋の準備に畑に行ったとき、なにげなく発したえみぃの言葉で、事態は急変したのだった。

えみぃ「そおいえば、代掻きはいつやればいいのかなー」

リョウコ「スカオットが『田植えの2週間前には一度掻いておかねぇと、田植えになんえぇ』って言ってたな」

なんですってーーー。今月中に田植えをするには、もう掻かなきゃいけないんじゃん。
急に不安になったえみぃ。オットに「今日の午前中、店番変わってもらって良い?」と聞いてみた。

すると、オットの顔が曇ってしまった。
実は、オットはオットで、畑でやることがいっぱい。1日畑で作業のつもりでいたところに、突然店番を変われと言われて、あせるやら、腹立たしいやら、といったところだったんだろう。

だけど、言い出したらやらなきゃ気がすまないえみぃ。
オットを説き伏せて、なんとか時間をもらった。

そうと決まれば、早速作業に取り掛からねば!1人でポチを連れて田んぼへ。

意気込んで田んぼに行ったものの、代掻きの準備はぜんぜんできていない。
普通は前の晩から水をたっぷり入れておくものらしいけど、前日の昼間、リョウコが気まぐれ(?)に入れた水がひけて、微妙に湿っている程度。
とりあえず、水取り口を開けて水を入れてみた。

前回畦塗りのために作った水路を、水が流れていく。
北側からぐるっと田んぼの外周を一回りしたあたりで、水路を壊して真ん中にもしみるようにした。

水が染みていく様子を見ながら考えた。
はたして、ポチで水が入った田んぼを耕せるんだろうかと。オットは「絶対無理」、リョウコも「1度は誰かに頼まなきゃだめだ」と言っていた。
えみぃだけが、「できるはず」と、カスカナ希望を持っていたんだけど、水がいっぱいになったら、ポチが沈んで動かなくなっちゃうかも!と急に不安になって、ポチと田んぼに入った。

水があまりないところを選んで、ポチと作業をスタート。




だけど、これが大失敗だった。

shirokaki2.jpg

水が染みた重い泥が、ポチのタイヤの溝を埋めてしまって、タイヤが空回り。ぜんぜん動かない。
やばいっ!

1人で格闘すること10分。だんだん水の量が多くなってきた!早く脱出しないと、エンジンに浸水しちゃうーとあせってじたばたしているうちに、ポチがすーっと動いた。

なんだ、水がいっぱいのほうが動くんじゃん。
水がたっぷりになっても、エンジン部までは届かないっぽい。

安心して水が回るのを待って、水がいっぱいある水取り口付近から作業をすることにした。

動くようになったと言っても、作業は楽じゃなかった。
田んぼの土の中は、粘土みたいな泥が深いところもあれば、石ころばっかでじゃりじゃりしているところ、大きな石(たぶん直径50センチから1m)がわりと浅い位置に居るところなどいろいろだ。
泥の深いところに行くとポチが進まなくなるので、前方向に全体重をかけて進まなきゃならないし、
ジャリジャリのところに行くと、猛スピードで走りだすから、ポチを後ろに引っ張って制御しなきゃだし、
突然石にぶつかると、ポチが暴れて向きを変えるから、正しい向きになるように押さえる。

畑を耕しているときのジェントルなポチとは違って、オオカミのように凶暴なのだっ!

ウルフィーポチと格闘していると、田んぼの横の道を軽トラ軍団が上っていく。
どうやらビーバー隊の作業があるらしい(ビーバー隊=草刈職人軍団)。
えみぃが作業している田んぼのずーーーっと上のほうで、ビーバー隊が、道路の両脇の草を刈り始めた。

ビーバー隊は草を刈りながら、ジリジリと近づいてきて、30分ぐらいしたら、えみぃん家の田んぼの周りまで来た!
そして、手を止めて、なんとお休憩を取り始めたのだっ!!!

10人ぐらい、ずらーっと並んだビーバー隊のみなさんは、えみぃの田んぼのほうを向いて、タバコを吸ったり飲み物を取ったりしてる。
えみぃは恥ずかしさのあまり、ビーバー隊のほうを見られなかったけど、きっと

「ねーちゃん、おもしれぇことやってんなぁ」

と噂していたに違いない。

ビーバー隊に気がつかないふりをして、スマシテ作業を続けるえみぃだったけど、1人のおじさんが水取り口まで降りてくるのを感じた。見てないけど、なんとなくそんな気がした。
話しかけたいのかな?と思ったけど、無視しちゃった。

10分ぐらいして、ようやくビーバー隊が作業を再開。30分ほどしたら、みんな帰って行った。

その間約1時間。えみぃもポチも止まることができずに作業していたから、すっごく疲れちゃった。
とりあえずポチを止めて、畦に上がった。
手も足もフルフルとかすかに震えてる。

畦をゆっくり歩いて車に行って、お茶を出して飲んだ。
ふと、川に目をやると、家の水取り口の下に、大きな石が置いてあった。
川の水は、石にぶつかって、家の田んぼにゴーゴーと流れ込んでいる。

はて、さっき水取り口を開けたときはなかったけど。。。。

はっ!さっきのおじさんが置いてくれたんだ!そうに違いない。
水がちゃんと入っていない田んぼで必死に代掻きをしているえみぃを見て、気の毒になったんだろうね。
なんて親切!なんてスマート&スウィート。
心のそこから「ありがとう」と言いたくなったけど、おじさんはもう居ない。そして、どこのどなたかわからない。
さっきお話をすればよかったと、激後悔!あーーーぃ とぅぃま てぇーーーん。(今はやってる?)

気を取り直して作業を再開し、もくもくとお昼まで頑張って、やっとこさ半分を終えた。

オットと店番交代の時間になったので、田んぼを引き上げようと思ったら、ミニスカがやってきた。
えみぃの代わりに代掻きをやってみたいと言う。
無理しなくていいよーと言いながら、しっかりポチの操縦方法を教えて、アイリス屋に向かおうとすると。

ミニスカ「その格好で行くの?」

そうなの。ポチと格闘したおかげで、ズボンは全体的に泥んこ。上はビニールのヤッケを着ていたからなんとかなったけど、顔もどろんこ。

時間がない、、、と思ったえみぃは、川に入って、ズボンをはいたまま水で泥を落とした。
「ズボン貸すよ」というミニスカの言葉を無視し、ひざ上まで水につかり、ごしごし流したら、けっこう取れた。
それから、ジャブジャブと顔を洗った。
日焼け止めを塗りなおし、くしでお髪をとかし、準備完了。
アイリス屋にむかった。

近辺のアイリスが満開とあって、お客さんがたくさんで忙しかったー。
あっという間に5時になり、田んぼに行ってみると。。。

なななんと、ほとんど終わってた!

shirokaki3.jpg

すごいー。ありがとうミニスカ!

日曜日はこれで引き上げ、水曜日の夕方、ちょこっと作業に行って、終了した!
終了って言っても、まだ完全じゃなくて、田植えの前にもう一度やらなくちゃいけない。
でも、一度やってあるから、次はきっと楽なはず。

水曜日の夕方、オットが軽トラに乗って田んぼの脇に止まっていたら、知らないおじさんがやってきて

「おっ、ねーちゃんやってるねぇ」

と言っていったらしい。
やっぱり噂になってるじょ。
いろんなところで有名になっちゃったえみぃなのだった。

次はいよいよ田植え!

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プロフィール
HN:
えみぃ
性別:
女性
職業:
農婦
趣味:
育猫、育苗
自己紹介:
えみぃ・・・・オーナー
オット・・・・えみぃのオット
音次郎・・・・オス(16歳)
るん・・・・・メス(16歳)
チャーリー・・オス(14歳)
杏・・・・・・メス(9か月)

★寅子・・・・・メス(13歳没)
★みぃちゃん・・メス(11歳没)
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