過酷な畦塗り

ミニアイリスが咲き始め、いよいよアイリスシーズンがスタート！イェーイ。



今は咲いているアイリスは、高さが20センチから30センチ、お花も直径10センチぐらいのかわいいサイズ。
だけど、たくさんの花をつけてくれて、いぢらしくて、かわいいの。

って喜んでたら、先週、雹（ヒョウ）が降って、だいぶやられちゃった。
えみぃの家のあたりでは、小指の爪ぐらいの大きさだったんだけど、アイリス畑のあたりではピンポン玉ぐらい大きいのが降ったらしい。
大きいアイリスのツボミもだいぶ折れちゃってカナシー。

思い起こせば、アイリスが満開の時期に、台風のような風が吹いて花がみんな倒れちゃったとか、テニスボールぐらいの雹で全滅っていうこともあった。ほんっとに、言葉が出ないほどショックを受けたわよ。
約1ヶ月のシーズンのために、1年間一生懸命お世話しているえみぃ達に免じて、どうか、今年は無事に全部のお花を見せてください、と神様にお願いしてみた今日この頃、みなさんはどんなときに神頼みします？？

ってわけで、アイリスシーズンがやってきて気持ちはルンルンのえみぃなんだけど、今はアイリスをゆっくり鑑賞している余裕がないのだ。
刻一刻と迫る田植えに向けて、やらなければいけない大仕事が二つあるから。

１）畦塗り・・・畦を田んぼの泥で固めて、モグラが穴を開けることを防く作業
２）代掻き・・・田んぼの表面を平らにする作業

両方とも、ご近所の皆さんは便利な道具を使って、あっという間に終わらせてしまうけど、えみぃ達は人力でやるので、大仕事なのだ。
でも、昔じいちゃんとばあちゃんも手でやってたんだから、できないわけじゃない。がんばるぞ。

ということで、先週の土曜日、畦塗りに着手した。
だけど、リョウコもオットもなんだか乗り気じゃない（？）みたいで、えみぃ1人でスタート。
さみしー、と思っていたら、ミニスカがチビスカとJr.を連れてきて、手伝ってくれた。

畦に沿って穴を堀り、そこに水を流す。
先週、まりぞうさんにポチで耕してもらったんで、穴掘りは比較的らくちん。水を流し込んで、水路をどんどん延ばしていく。この作業は、昔やった砂遊びみたいで、なんだか楽しい。

ミニスカは、クワで穴掘り。えみぃは水をまわす係り。

子供2人はミミズやおけらを捕まえて、きゃっきゃ楽しそう。
そして、あっと言う間にどろんこに。。。

ひとしきり遊んだところで、ミニスカはJr.を連れて退散。
チビスカは帰りたくないと言うので、引き続きお手伝い。

オットとリョウコがやってきて、本格的に作業開始。
水でぬれた泥をクワですくって、畦に塗り、左官屋さんが壁を塗るみたいに、ペタペタ押す。



んだけど、けっこう難しい。
耕運機をかけたところは、水が入るとゆるいドロドロになっちゃって、うまく塗れない。
水路を少し広げて、硬い土に水を染み込ませて再チャレンジ。
今度は上手く行ったけど、作業が大変になった。

リョウコ、オット、チビスカが並んで作業。



チビスカは裸足で泥の中を行ったり来たり。
流れている水が濁ってコーヒーみたいだと言って水をすくったり、泡をすくってオットに「ビールどうぞ」と進めたり、大忙し＆大はしゃぎ。
子供って、水とか泥とか、好きよね。

大人は必死で畦塗り作業。
ずっと中腰で腰は痛いし、泥が重くて腕がだるいし、足場がぬかって体力が奪われるしで、本当にキツイ。
だけど、すごく良いエキササイズよね。やせるチャンスかもっ！

田んぼの外周1/3を塗り終わったところで、作業を終了した。
チビスカは「まだ遊ぶぅ」と言ってたけど、寒くなってきたんでリョウコが無理やり連れて帰った。

オットと2人、畦に腰掛けて手袋を外したら、手にマメができていた。ふー。
だけどまだ2/3もあるよ～。

気を取り直して、苗を鑑賞。
1週間前、籾殻クンタンをAくんにもらってまいたときは、こんなんだったんだけど。



今はこんなん。



すくすく育ってるよねー。うれしーーー。

喜んでいたら、リョウコが戻ってきた。

えみぃ「あとどれぐらい（の時間）で塗り終わるかなぁ」

リョウコ「よいじゃぁねぇから、半分は畦シートにしりや（訳：大変だから、畦シートを使おう）」

そうそう、畦シートっていう、30センチぐらいの幅の黒いビニールでね、ぐるっと田んぼの周りを囲ってしまう方法があるのよね。
お金がかかるからと思って手で塗り始めたんだけど、お金はかかっても楽をしたいなぁという気持ちが半分、せっかくここまでやったから最後までやりたい気持ち半分。

とりあえず、やれるところまでやって、イヤになったらシートを使おうと思う、今日この頃なのだ。