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自給自足生活を目指して奮闘中のえみぃ&オットと、 2人を取り巻く人々のグレートな生活の様子を愉快に 綴ります。
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えみぃです。

先週末は古民家の集い。
お茶請け作ってお蚕さんを連れていきました。
ご来場の皆さんが、お蚕さんに興味を持ってくださって嬉しかったです。
脱皮の瞬間も披露できて満足。

そして月~水まで、なずなの仲間が遠くから訪ねてくれました。
えみぃワールド満喫ツアー。
田畑はもちろん、大丸家具店さんで俊智さんのコンサート見たり、
ご近所のKAJI Houseでクリスタルボウルのライブを体験したり。
まさに、今のえみぃを形成する元になった人々や物事をタイミング良くご披露できて良かった。

夜はえみぃの料理とおいしいお酒をいただきながら、日ごろの活動の濃ゆい話を熱く語ったり、身の上話でしんみりしたり。
濃密な3日間を過ごしました。
そして、リメイク製品をたくさんお買い上げいただいちゃって恐縮です。
訪ねてくださった皆様にも、ご満足いただけたようで一安心。
また来てくださいねー。

夏前半のビッグウィークが終わり、なんだか気が抜けちゃった今日この頃。
皆さん、いかがお過ごしですか?


ってなわけで、そんなイベント続きの日々の中でも、お蚕さんはぐんぐん育っていて、現在5齢となった。
今までの動きをダイジェストでお届けしちゃう。

7月8日から孵化が始まり、そぞろみぞろに一週間も続いた。
結果、大きい子と小さい子の差がすごいことに。



7月20日の写真
頭が白く胴体が茶色いのが2齢さん、全体が真っ白なのが3齢さん。
写真には写っていないけど、この時点でまだ1齢さんもいらっしゃった。

蚕さんは1齢~5齢まで脱皮しながら成長するんだけど、脱皮の前に「眠(みん)」という時期がある。
足を糸で固定して眠りにつく。1~3眠までは1日ぐらい、4眠のときは2日ほど眠る。
こちらは4眠の小石丸ちゃん。



こういう風に、頭を上げて微動だにしなくなる。
脱皮が近づくと全体が光り始め、古い顔が下に下がって新しい顔が出てくる。
古い顔が落ちると、メリメリ~っと脱皮が始まるよ。

とまぁそんなわけで、眠っている子がいると床の掃除ができない(はがれちゃうと大変だから)。
本当は眠の子が出始めたら給葉もお休みするんだけど、眠っていない子もたくさんだからそういうわけにいかず。

眠に入ったら給葉を休むのは、成育を揃えるためだ。
脱皮後桑を食べ始めるとぐんぐん育っちまうので、起きたときに葉っぱがない状況にしておく。
昔は眠に入ったところで葉っぱに消石灰をまいて、みんな脱皮したところで給葉をしたなんて話もある。
繭を売ってお金にする場合、成育がずれると手間がかかってしまうからだ。

眠の子が出始めると、床の掃除ができなくなり、上から桑のはっぱを乗せることになる。
眠が長い子は、積み重なった葉っぱに潰されてお亡くなりになる場合も。。。

というわけで、成育が揃わない=ロスが出る、効率が悪いということになるので、養蚕農家にとってはいかに成育を揃えるかが重要なのだ。
前の記事にも書いたけど、F1の蚕さんは揃って孵化して成育も揃っているから、養蚕農家には有り難い存在だったんだなーと、実際に育ててみて痛感した。

というわけで「とほほだよ」状態なんだけど嘆いていても始まらないので、4齢さんが出始めたときに、大きい子と小さい子の飼育箱を分けた。
こちらはちびっこさん達の箱。
2齢~4齢が混在。

 
 
そして現在5齢さん達。
小石丸ちゃん。



見た目は昨年育てた錦秋鐘和とあまり変わらないけれど、ちょっと小ぶりかも。
体長は5cmぐらい。
奈良時代から飼育されていて、現在の蚕の祖先ともいうべき品種。
繭から採れる糸が近代の家蚕とは異なる点がいくつかある。
・糸が極細繊維で、けば立ちが少ない上に糸の張りが強くとても良質(家蚕とは逆)
・一つの繭から採れる糸は半分以下、多くて400~500m前後
・産卵数が少ない、病気に弱いなど、飼育が難しい。
以上、ウィキペディアより抜粋。

というわけで、現在の絹糸とは性質が違っており、正倉院に保存されていた古代布の修復に役立ったそうだ。
現在では高値で取引され、扱う養蚕農家も増えているようだ。

我が家の小石丸ちゃん、現在は推定1000頭。
45cm×60cmのコンテナ3杯分。
今はまだ幼虫が小さ目だからいいけど、最終はコンテナ10杯になるんじゃないかと予想。


こちらは金色(松本)(きんしょくまつもと)ちゃん。



その名の通り、金色の繭を作る品種。
目も天使の羽根もない、真っ白蚕。かわゆい。
体長は6cmぐらいあって、小石丸より大きい。
現在推定100頭。20cm×45cmのお菓子の箱に入ってる。


そして日本錦(やまとにしき)ちゃん。

 

4齢あたりから背中にゴマ模様が出てきて、5齢ではくっきり。
天使の羽根もはっきりしているような。
大きさは小石丸ちゃんと同じぐらい。
現在推定300頭。30cm×50cmのザルに入っているけれど、こちらもコンテナ3杯になる予定。

この品種は、九州大学の田中義麿教授により生み出された。
なんとこのお方、東筑摩郡片丘村(現塩尻市)生まれ。
旧制松本中学(現松本深志高校)を経て東北帝国大学農科大学(現北海道大学農学部)在学中に遺伝学を志し、1917年「蚕の遺伝学的研究」で農学博士号を取得。欧米留学後、九州大学の農学部教授となられたそう。
蚕の伴性遺伝(調べてみたけど意味がわからん)の研究を通じて、近代遺伝学の基礎を築きあげた人なんだって。すごい人が長野にいたもんだ。

蚕の品種は、長野県で生まれたものもたくさんあるらしい。
このあたりも調べたら面白そうだけど、今は時間がないから我慢。

5齢になり、もりもり葉っぱを一週間食べて、来週の中頃には糸を出し始める計算なんだけど、マブシの準備がまだだー。
山梨のなずなの仲間のところに回転まぶしがたくさんあるということで、春先取りに行く約束をしていたのに行けず。はぁどうしよう。

最終的にはコンテナが15杯ぐらいになるわけで、それをどこに置くかってのも頭が痛い。
小石丸さんの1000頭はテキトウに数えた結果だから、増える恐れもあるし。
  
ってなわけで、泥縄はえみぃの真骨頂なわけで、それでも今まで様々な修羅場を超えてきたわけで、今回もなんとかなるだろうとわりかし気楽に構えている、今日この頃なのだー。

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プロフィール
HN:
えみぃ
性別:
女性
職業:
農婦
趣味:
育猫、育苗
自己紹介:
えみぃ・・・・オーナー
オット・・・・えみぃのオット
音次郎・・・・オス(16歳)
るん・・・・・メス(16歳)
チャーリー・・オス(14歳)
杏・・・・・・メス(9か月)

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