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自給自足生活を目指して奮闘中のえみぃ&オットと、 2人を取り巻く人々のグレートな生活の様子を愉快に 綴ります。
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えみぃです。
 
この夏の前半は、農繁期で忙しいっつーのに手仕事スイッチを入れちまって、農作業に腰が入らず。

お客様のご注文の品物の合間に、まずは芭蕉布風の木綿で単衣を縫いました。

 

手持ちの一番着やすい単衣を参考に適当に裁断、しるしつけもせず、縦縫いは格子の模様に沿ってだだだーっとミシンでやっつけ、徹夜で三つ折りぐけ(笑)。
単衣だったら気合を入れれば1日で縫えるじゃんと喜んだものの、いろいろと難点があり畳むとありゃ?な仕上がりとなりましたが、まぁ着用には問題ありませんでした。

そして第二弾は今年の浴衣。



候補は2枚あったのですが、麻の葉のほうにきめました。
1枚目で難点となった部分を改善し、ちゃんとマーカーで印をつけて縫いまして、あとはあちこちくけ縫いをすれば良いばかりになりました。
8月の浴衣例会で着るんだー。

そして第三段は、なななんと!小千谷ちぢみ。



こちら、ちゃんと伝統工芸のシールが貼ってある本物なんですが、スマイルサンタで1300円でゲットしました。
えみぃの適当縫いで仕立てるなんて罰当たりな気もしていますが、縫いたい衝動を止められず、、、。
でもまだちょっと怖いのと、蚕さんのお世話が激しくなってしまい裁断には至っていないという。
お盆を過ぎれば涼しくなりそうで今年は出番がないかなーと思いつつ、今年は残暑が厳しいかもしれないから今からでも縫ったほうがいいのかなぁと迷っている今日この頃。
皆さん、いかがお過ごしですか?



ってなわけで、浴衣も縫い終わって「後半は農繁期がんばるぞ!」と意気込んでいたんだけど、お蚕さんの世話が激しくてまたしても田畑に出られない日々となった。

蚕さんは毎日「お腹空いた―」と大口を開けてくれちゃって。桑取り&給桑&床掃除で1日が終わるという日々を一週間。大変なんつー生易しいものじゃなくて、メンタルには自信のあるえみぃもピーク時は完全に鬱状態。気力も体力も限界まで達する程。

オットにも迷惑かけたし、猫たちにもストレスかけちゃったし、二度とこんなことはしないと心に誓い、いましめのためにも経過をブログにまとめておこうと思う。
 
4月29日に孵化した春蚕の皆さん、6月5日に集繭(しゅうけん)して良い繭は冷凍庫へ入れ、薄い繭や繭なしさんの蛹たち、雄&雌で約100頭ほどを種取り用に残した。
6月11日あたりから羽化して卵を産み始め、約50蛾分の種を取ったんだけど、ななんと!ほとんどが非休眠卵だった。

ご存知ない方のために説明すると、休眠卵ってのは冬を超えないと孵らない卵で、非休眠卵はただちに孵ってしまう卵。

ってわけで、6月25日から孵化が始まっちまった。



毎日こんな具合にどんどん孵る。
 
養蚕品種(養蚕農家が育てるF1種)の場合、1頭の蛾が産む卵は500ぐらい。
我が家は固定種なので、200~300ぐらいだとしても、50頭分だと一万~一万五千頭分の卵ってことになる。
全部は孵らないとしても、大変な数になっちまう。

育てられないから卵を処分しなきゃとぼんやり思っていたけれど、なんていうか、わらーっと毛蚕ちゃんが出てくるのがうれしくて楽しくて。
処分は明日から~と引き伸ばしているうちにどんどん孵ってきちゃって。
 


黒いザルはホームセンターで苗を入れているやつ。
500頭の3齢幼虫さんが入ったザルが6つ、で概算3,000頭なんだけど、このほかにも2齢幼虫さんが200頭入った小さいザルが10個(爆)。この2齢幼虫さんたちは、冷蔵庫から出した種から孵った人たち。
  
ってわけで、7月10日の時点で5,000頭の幼虫さんと、繭をまき始めた小石丸さん200頭+F1松錦さん600頭がいらっしゃり、えみぃん家の茶の間には推定6000頭の蚕さん。
朝晩の給桑時にはハッチョウビラキで足の踏み場もない感じだった。
でもまぁこの頃は朝晩2時間ぐらいずつのお世話で事足りていたから、るんるん楽しんでいた。
 
しかし、この1週間後に地獄が待っていた。

約3,000頭の蚕さんの爆食が始まった頃、飼育ケースは30個になる。



全部に給桑するのに軽トラックに軽く一杯の桑が必要になった。
そしてタイミング悪く、近隣の桑の木は手の届く範囲を取りつくしてしまい、軽トラックの荷台に脚立を乗せて上に登らないと手が届かない有様。
見かねたオットが手伝ってくれて、2~3日は2人で桑取りに行った。



で、帰宅して糞や食べ残しの掃除をしながら給桑するんだけど、30ケース全部のお世話をするのに2時間ほどかかる。
終わってふーっと一息つくと、最初のケースが既に真っ白(蚕さんが桑を食べつくした状態)に。
というわけで、昼間は軽トラックがないので一人で桑を取りに行ってちびちびと補充。

熱くてちゃんと食事をしていない上に、上を見上げて大鎌をふるう作業。ふらふら朦朧としながらやってた。
やっているうちにあっちゅー間に5時になり、帰宅したオットとまた桑取りに行き、朝と同じく給桑&床掃除。

蚕さんは日に日に肥えてくるけどなかなか熟さず。
いや、熟したからってマブシをどう配置しようか、採れた繭をどうしようかと悩みは尽きず。
心身ともにいっぱいいっぱいだった。

20日あたりからいっせいに熟蚕が出始め、上族ラッシュとなった。
コンテナにマブシを5つ設置して、熟蚕を移動。



やっと上族始まったー、これで終わりが見えたぞと思ったら、、、。



マブシからいっせいに蚕蛾さんが!
爆食の3,000頭のお世話だけでもいっぱいいっぱいなのに、ちょうちょまで出て来ちゃってパニック!
だけどやることをやるっきゃないので、幼虫さんたちのお世話の合間に蚕蛾のカップルを紙箱に入れてザルに並べる。

あっちゅー間にこんなことに。

 

この方々は冷蔵庫から出した種から育てた小石丸さんと金色松本さんたちで、400頭ぐらい。
まだこれぐらいで済むけど、3,000頭の方々が次々羽化したら大変なことになる。
だけど冷凍庫はいっぱいだし、殺蛹をどうしようと悩みに悩み。

そうだ、この暑さを利用してみようと、ダッシュボードに並べてみた。



これが狙い通りで、車内が60度以上になる10時ごろ並べると、3時ごろにはお亡くなりになった。
そして数日社内に入れておくと、さなぎがカラカラのミイラに。
暑い暑いと皆さんお困りだけど、えみぃにとっては救いの暑さだった。

殺蛹の目途がたち、爆食3,000頭の上族が収束したら8月になっていた。
7月を棒に振った感じだけど、たくさん飼育したからこそ得るものもあり、来年以降の養蚕の方針も決まって、えみぃにとっては必要なことだったんだと思う。

そして、今はのんびり、6月に送っていただいたゴツゴツの子供たちを育てている。

こちらは黒いゴツゴツさんと金色松本さんのハーフちゃん。

 

お父さんはこんなんだった。



そして、グレーゴツさんの子供たち。



ほんのり寅柄なのだ!写真だと伝わらないかもしれないけど、とてもきれいなお姿をしている。
この子たち、姿が変わっているだけじゃなくて、大きな繭をまく可能性があって楽しみなのだ。

とまぁそんなわけで、7月後半に死ぬ思いをしたけど、蚕さんのいない毎日は考えられなくなってしまったえみいは完全に変態だわーと、我ながらあきれかえる今日この頃なのだ!

桑の葉が茂っている限り、ちょびちょび育てますよ。

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プロフィール
HN:
えみぃ
性別:
女性
職業:
農婦
趣味:
育猫、育苗
自己紹介:
えみぃ・・・・オーナー
オット・・・・えみぃのオット
音次郎・・・・オス(16歳)
るん・・・・・メス(16歳)
チャーリー・・オス(14歳)
杏・・・・・・メス(9か月)

★寅子・・・・・メス(13歳没)
★みぃちゃん・・メス(11歳没)
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