みんなで稲刈り 前編

稲刈りから一月もたってしまった。
光陰矢のごとし。

日が経つにつれてだんだん感動も記憶もうすれて、ブログめんどいーーと思ったりしたんだけど、楽しみにしてくださる方がいるので、がんばって書こうと思う。


10月11日。朝5時に起きて、お弁当の支度。
前日炊いておいた一升の玄米を使って、梅干とこんぶと辛みそでおにぎりをひたすら握る。
今年は信州なずなの会の行事として参加者を募ったので、大所帯なのだ。飛び入り参加もあるかもしれないし。
そのほか、レンコンのきんぴら、大根の浅漬け、切干大根の酢の物、三年番茶も用意。
それから前日に作っておいた芋ようかんを切り分け、カップ、お皿、箸など、迫りくる出発時間にあせりながらドタバダ準備。

忘れ物するなよ、と何度も念を押すオットに「うん、うん」と生返事をして、朝8時にオットを残して一人出発。
が、田んぼに着く頃、忘れものに気がついてオットに電話。
朝からつまづき、幸先が悪い。

田んぼはぽつぽつ雨もよう。大丈夫かなーと思いつつ、草刈り機で田んぼの入り口の草を刈った。

9時に集合！の予定だったけど、皆さん遅れると連絡があったんで、なんとなく信州なずなの会の携帯（えみぃが持っている）に電話してみる。

「この電話番号は、お客様の都合により、現在通話できなくなっています」

えぇぇぇぇぇー。HPやメールマガジンで「ご参加をご希望の方はお電話ください！」って書いてあるのに、通じてない。やばい～～～。

電話はプリペイド式のもの。カードの残高がなくなっていたのに、きがつかなかったのだ！！
カードを買いに行きたいけど、今ここを離れるわけにはいかない。さらにつまづくえみぃ。
困ってミニスカに電話。サークルKで買ってきてもらい、なんとか復旧。

えみぃがジタバタしているうちに、参加者が集まってきて、空も明るくなってきた。
いつもお手伝いに来てくれる地元の友達に加え、東京からも飛び入り参加者がっ！
ありがとうございます。

夜勤明けのリョウコが、バインダー（稲刈機）を持って参上すると、一気に作業モードに突入。



夜勤明けで精彩を欠くリョウコに、バインダーを操ったことがなくオロオロするえみぃ。
オットは、東京から来るお客さんを迎えにバス停へ。
ホストがのろのろしている間に、会長の仕切りでちゃっちゃっと作業が進む。

少しずつ空が明るくなり、全員集合の頃にはすっかり青空。



バインダーを交代で操りながら、はぜかけも同時進行。



バインダーは、稲を刈り、一定量を縛ってくれるという優れもの。
おととし、手で刈ったときは縛るのが大変だっけ。。。機械ってすごいなー、ありがたいなー。
今回はお隣の家からお借りしたんだけど、ゆくゆくはえみぃん家も欲しいなぁと思ってしまった。
そうやって機械が増えていくのね。



チビスカとJr.も3回目の稲刈りともなると、ちゃんとお手伝い。
自分の身長よりも高いはぜに、稲の束をかけるJr.。ちゃんと7対3に分けてるし。すごいぞ。
チビスカも、稲を運んだり、はぜかけのお手伝いをしたり。
小さい頃から循環の米作りに参加できて、幸せね。


お昼はえみぃが用意したおにぎりとおかず、ミニスカが作ってくれた豚汁、そして友達が焼いてくれたオーガニックパンを青空の下でいただいた。
すっごく豪華で贅沢な食卓だったんだけど、写真を撮り忘れちゃった。かなしー。

パン屋さんを目指して修行中の友達が、みんなで味見してねーと送ってくれたパン。

材料は、有機小麦　天然塩　黒糖　有機ショートニング　水　天然イースト。
ものすごく微量のイーストで、時間をかけて発酵させてるんだって。



薄くスライスしてトーストしていただいた。
小麦の良い香りと、かんでいくとじわっと甘みが出てくるのがおいしい。
将来はえみぃが作る小麦でパンを焼いてもらいたいなーと、夢が膨らんだ。

はじめましての人も居たけど、一緒に作業をして、おいしいものをいただくと和気藹々になる。
とても楽しくて、うれしい瞬間なのだ。

お腹がいっぱいになったところで、午後の作業開始。

例年、はぜ（稲をかける脚）を作るのに苦労したけど、今年は男手が多いのと、アルミの三脚を大量購入したのでスムーズだ。
あっちゅーまにはぜができあがる。ありがたやー。



そんなこんなで午後4時まで作業。1/3が残ったけど、翌日家族で刈ることにして解散した。
朝からドタバタでお天気もイマイチ、どうなることかと思ったけど、無事に1日終わってほっとした。

参加してくださった皆さん、ありがとうございますー。

つづく。