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えみぃです。
初めての養蚕で約400個の繭を頂戴してほっとしたのもトコノマ、新たに200粒の種を購入し、軽く復習して今季は終わりと思っていたのに。
昨日、蚕さんから採取した卵たちの様子を見たら、1頭分が孵化していました!!
もう~、びっくり!どっきり!?
しかも、F1品種から採卵した場合の孵化率は75%と聞いていたのに、今朝になったらほぼ全部孵化しました。400ぐらい、いやもっといるんじゃないかなー(笑)。
というわけで、期せずしてこの晩秋(いや、晩々秋か)に600匹のお蚕さんのお世話をすることになり、嬉しいような困ったような~な今日この頃。
皆さん、いかがお過ごしですか?
ってなわけで、もともとお蚕さんは大好きだったけど、養蚕に手を出したきっかけは間違いなく着物生活。
3年前の夏に本格的に冷え取りを始め、ズボン下2枚+靴下8枚を身につけたら(着ぶくれて)着るものがなく、思いつきで浴衣を着たのが始まり。
ネットでかわゆいMiffyちゃんの浴衣を2枚購入、あとは手持ちの浴衣を着まわしていた。
正直、始めた当初は衿が詰まって変な着方してたり、紐類を締めすぎて夕方に背中が攣ったりなんつーこともあった。
だけど周りの反応が面白くてすぐ辞めるのはもったいない気がして、しばらく我慢して着てみようと。
一月ぐらい過ぎたら、体が慣れたのかだいぶ楽になった。
そして紐類をだんだん緩めて、それでも衿が詰まらない着方ができるようになり、楽ちんに。
あちこちから着物をいただいて量も増えたので、本格的に着物にしちまうかと秋には洋服、下着、靴など全部処分した。
実は、当時持っていた洋服も靴もサラリーマン時代に買ったものがほとんどで、素材は化繊だしサイズは小さいし、まさに箪笥の肥やしになっていたのでちょうど良かったのだ。
着物生活に飽きたら天然素材の長く着られるものをまた買おう、とこの時は考えていて、まさか3年後も着物を着ているとは思わなんだが。あはは。
いただく着物はサイズが小さいことも多かったけど、とにかく一度は着てみたい!とネットで情報をあさり、工夫して着てみた。
フォーマルだと裄は68センチ必要だけど、普段着は64センチあれば余裕で、62センチでも広衿のものならなんとかなる。
腕は多目に出るけど、そのほうがむしろ動きやすいから、普段着は62~64で大丈夫。
リサイクルで安いものは、64センチ以上は難しい。
身丈は150センチあれば大丈夫。
身幅の記載がある場合、24センチあればかなりうれしいけど、22センチぐらいでもなんとか着ちゃう。この場合、前がはだけるので前掛けが必須だけど。
帯も、リサイクルだと短いものが多い。
ポイント柄の名古屋帯の場合、胴前とお太鼓に柄を出すのが難しいものがあるけれど、先にお太鼓をしょってしまう方法でなんとか位置調整。
短い袋帯の二重太鼓も離れ業を会得、冠婚葬祭ではだめだけど、ちょっとオサレなパーティぐらいなら全然平気。
とまぁそんなわけで、太っちょのえみぃだけど、リサイクル着物でもそこそこいろんなものを選べるようになり、ますます楽しくなって寝ても覚めても考えるのは着物のことばかり。
先輩ブロガーさんの記事を舐めるように読み、コーディネイトのお勉強。
ネットショップに毎日アップされるたくさんの着物をチェックして、気になったものを購入する日々が続いた。
オットは「そんなに着物を買ってどうするんだ?!」と心配していたけれど、季節ごとに洋服を買ってもいざお出かけになると「着るものがない!」としまむらに走っていた頃に比べれば、同じぐらいの金額で確実に着られるものが集まっていたように思う。
縮緬、綸子、お召、紬、銘仙など、素材も色柄もいろいろな着物を次々と着てみた。
そして自分は紬が好きだってことに気が付く。
着物生活を始めるまで、実は「紬」がどんなものか知らなかった。
20代のころ着付け教室に通っていたけれど、使う着物は「小紋」「訪問着」「色無地」など、いわゆる垂れものばかり。
「大島紬」や「結城紬」がものすごく高級で、だけど洋服にあてはめるとジーンズのような存在だから婚礼やドレスコードのあるレストランには着用不可とのことで、めっちゃ贅沢で超お金持ちが着るモノっていうイメージ。
紬をおおざっぱに説明すると、真綿を手で紡いだ糸(紬糸)を染めてから織るもの。
縞や格子などは何種類かの色糸を組み合わせて織ることができるけれど、柄を織るには複雑な染色が必要になるため、人件費を反映する今日の価格はとんでもないことになる。
ちなみに、糸に色をつけてから織るものを「先染め」「織りもの」と呼び、紬やお召、銘仙などがあり、カジュアル向きが多い。
特徴としては、布が硬くて、表も裏も同じ柄になるってことかな。
紬の場合、3回ぐらい洗い張り(着物を解いて洗って仕立て直すこと。ひどく汚れたりサイズを変えるときなどに行う)をしないと体に沿わないというぐらい固い。
逆に言えば、3回の洗い張りに耐えられるってことで、親から子、孫へと3世代にわたって着られるということ。
とまぁ、話がためになるほうにそれたんで元へも戻すけれど、紬のなにが気に入ったかって言うと、補正が適当でもきれいに着れるってことと、生地が丈夫だから気楽に着られるってこと。
それに、紬って聞くと渋くて地味なものというイメージだったけれど、かわいらしい柄やきれいな色柄のものもあるってこと。
産地や織り方でさまざまな手触り、着心地のものがあるってこと。
前の人が着込めば着込むほど、体に沿って着心地が良くなるってことなど、とにかく深~い紬の世界にずぶずぶとはまってしまったのだ。
こちらは手織りの(たぶん)十日町紬。
グレー地に、赤青黄色のかわゆいお花が織り込まれている。
サイズが小さい上に固い着物で、着心地が今一つだったのでもう売っちまいましたが、色柄はとても気に入っていた。
こちらは超お気に入り、ブルージーンズみたいな手織り紬。
ちょっと小さ目だけど、むりやり着ちゃう。サイズを直したいなーと思っている一枚。
帯も超お気に入りの塩瀬のもの。
そして、これぞ紬!っていうものも素敵~と思うようになってきた。
こちらはえみぃの持ち物の中で一番高級な、地機織で100亀甲模様の結城紬。
紬の中で唯一つ、経糸も横糸も紬糸で織られるので、糸の準備から織るまで大変な時間がかかる。
このあたりを説明するとものすごい時間がかかるのでさくっと割愛するけれど、興味のある人はググってみて欲しい。
この着物、信じられないぐらいリーズナブルなお値段で手に入った。
ふわっと軽くて、すべらないので着付けも簡単で、本当にお気に入り。
単衣仕立てで衿裏には絽が張ってあるけど、ほっこり暖かい地なので10月中ぐらいまで着られちゃうんじゃないかと。
やっぱり良いものは良いんだーと思い知った一枚。大切に着るよ!
普段は紬が多いけれど、垂れもの+袋帯や半幅帯の飾り結びにもはまっている。
前で結んで後ろへ回してるよ。
今年のお正月、小紋に袋帯びでふくら雀風結び。
昨年10月のイベントで、紋錦紗のアンティークに袋帯でなんちゃって文庫結び。
帯枕を使わずに締めてるんだけど、後日帯枕をあてた文庫もできるようになった。
半幅帯でリボン返し。
この帯、欲しくてずっと探していて、最近やっとゲットしたもの。
七宝柄が好きなのだー。
イベントのときは悪ノリで日本髪を結ってみたりして。
みなさんドン引きで、声かけてくれませんよ(爆)。
でもいいの。自己満足だから。
えみぃは長いので髷まで地毛でできちゃう。
セミロングでもつけ毛を使えば簡単にできるので、結ってみたい人はぜひご連絡を!!
ってわけで、着たいなーと思う着物を好きなだけ着られる夢のような毎日。
さらに養蚕まで手を出して、末は蚕糸業に参入か!と夢は広がる今日この頃だけど、
惜しむらくはお仲間がいないこと。
そろそろお着物仲間が欲しいなーと切に願う、今日この頃なのだ。
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オット・・・・えみぃのオット
音次郎・・・・オス(16歳)
るん・・・・・メス(16歳)
チャーリー・・オス(14歳)
杏・・・・・・メス(9か月)
★寅子・・・・・メス(13歳没)
★みぃちゃん・・メス(11歳没)