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すっかり寒くなったねー。
居間に談話室(ストーブ)が登場。
あたたかい談話室の前から動かない音。
寒がりだね。
ココ、オレノバショ
ジョジョに顔を近づけていくんで、焦げないかと心配。
(既に焦げてるけどさー)
生粋の信州猫のるんは、寒いのはへっちゃら。
相変わらずタワーのてっぺんでえらそうな顔してる。
ナニミテンノヨ
残念ながら、るんのお腹に赤ちゃんは居ませんでした。
(ただ太っただけー)
ほっとした&ちょっぴりショックが入り混じり、センチメンタルな今日この頃。
みなさんいかがお過ごしですか。
ってなわけで、秋風ぴゅーぴゅーの寒さを吹っ飛ばす、熱いイベントがあったんで紹介しちゃう。
今日は長いよー。覚悟しぃや。
信州なずなの会でいつもお世話になってる、たかおさんが
安曇野市に「HappySalon 元氣の種」っていうスペースをオープン。
2階建ての家と広ーい畑からなるそのスペースは、いろいろなイベントに使って欲しい(もちろん信州なずなの会のイベントにも!)という思いでオープンしたそう。
9月4日には、天河神社の五十鈴の原先生や淡路島のおばあさんなど、神秘体験のある四名の方々のお話会、9月25日には、ナナナント熊野から世界的に有名な真言密教の修験者であり、法螺(ほら)演奏の第一人者である立石光正導師を招いて祭り(護摩供)をするとお誘いをいただいた。
9月4日はお仕事で参加できないー。超残念。
でも、9月25日はなんとしても行きまっす!とお返事した。
修験者って?護摩供って何??という方のためにちょろっと説明。
修験道(しゅげんどう)と言って、山を聖域とし、そこに分け入って命がけの修行をして霊力や験力を得、自他の救済を目指す山岳信仰の宗教がある。
修験者とはその字の如く、「修行して験力を顕す者」だ。
開祖と言われている役小角・えんのおづの(奈良時代)は、海上を歩き、雲に乗って空を飛んだっていうから驚き。
その後、政治との結びつきが強かった奈良仏教を嫌って、天台宗の最澄と真言宗の空海が山岳に修行の場を求めて修験道とくっついた。
最澄と空海は、民衆に向かって広く教義を言葉や文字で説明するそれまでの仏教に対して、極めて神秘主義的・象徴主義的な教義を教団内部の師資相承によって伝持していく密教的色彩(弟子にしか教えないよー)を強めていく。
いじわるでそうしたんじゃなくて、言葉では表現できない仏の悟り、それ自体を伝えるものだから、えみぃみたいな一般ピーポーの理解を超えているという点で、ちゃんと修行をした人にしか伝えられないってことらしいのだ。
ってわけで、立石導師は真言密教の修験者だったらなのなのだ!
そして護摩供は、修験道の象徴的な宗教儀礼。
木の壇を組み上げ、火を焚いて大日如来や不動明王や火の神など、様々な神仏の降臨を念じ、願いをささげる祈りの儀式だ。
願い事は護摩木と呼ばれる木片に書込み、火の壇に投げ入れ焚きあげる。
この炎と煙が天界に到達することで願いが叶うとされているのだ。
えみぃは昔、孔雀王っていう漫画を読んで修験者とか密教とかにものすごく興味を持った。
1985~1989年まで「週刊ヤングジャンプ」に連載されていた、密教世界をモチーフにしたちょっとエッチで良い子には見せられない系の漫画だ。
主人公の退魔師・孔雀(くじゃく)が化け物をバッサバッサと退治するっていうお話なんだけど、彼がものすごくチャーミング。
守護神の孔雀明王(人間の煩悩の象徴である三毒・貪り・嗔り・痴行を喰らって仏道に成就せしめる攻徳がある仏)、その他の神仏の法力(仏法の功徳の力)を自在に使いこなす才覚の持ち主で、化け物をバッタバッタとやっつけるんだけど、普段はエッチで食いしん坊でお酒もたくさん飲むし、乗り物に弱くて車での移動時には車酔いでゲーゲーしちゃうっていうウィークポイントもある。
強いけどかわいいところがあるっていうは女の子のハートをがっちりつかんじゃうのよね。
いつも孔雀のまわりには目をハートにした女の子がいるのだ。
漫画を読むえみぃの目もハートになっていたわけで。。
孔雀が魔物をやっつけるときに印を結ぶ(指を組み合わせて形を作ること)シーンやお経を唱えるシーン、もちろん護摩を焚くシーンなんかもめっちゃかっこエエのんよね。
化け物を退治していったら最後の大ボスが大日如来(奈良の大仏さんとかね)だったとか、空海が実は生きていたとか、かなりフィクションの世界なんだけど、大日如来って本来はどんな方?と興味がわいて、その筋の本をたくさん読んだ。
当時中学生だったけど、自分家の宗派が真言宗だってことも、孔雀王を読んで興味が出て知ったし。
とまぁ、話がかなりダッフンしたけれど、そんなえみぃにとって、本物の修験者に逢えるのも、生で護摩供を見られるのも夢のよう☆♨○△□!!
行からいでかっ!!
っていうわけで前日の23日。お仕事を早目に切り上げて安曇野へ。
ちょっと道に迷ってしまい、到着が遅くなってしまった。
元氣の種には、たかおさんのお仲間(安曇野の方だけでなく、神戸や静岡からいらした方も)と立石導師御一行も到着し、宴会が始まっていた。
なずなの会でお世話になっているまーくんと妹さん以外の方々は、初対面。
ほどよく温まった宴会に途中から参加って、そわそわするよね。
立石導師のお隣に座ってごあいさつするものの、話が続かず。
早くお酒飲んでえみぃもあったまらなきゃ。
ってなわけで、キンキンに冷えたジョッキになみなみと注がれたエビスビールをいただいく(贅沢だ)。
立石導師のお母様が小諸市出身とのことで、小諸市の話題でしばし盛り上がるも少々お疲れらしく、えみぃのエンジンがかかる頃には「休みます」とお部屋に行ってしまわれた。
深いお話を期待していたのに、ちょっと残念。
残ったメンバーで銘酒「五人娘」をいただきながら盛り上がる(途中から記憶なし)。
翌日7時半に目が覚めると、すっごく良いお天気!よかったー。
屋外での護摩供だからと、雨の心配をしていたのだ。
護摩供と、その後の宴会でふるまわれる料理の準備が始まっていた。
庭はすっかりオープンキッチンになり、大きな寸胴で野菜たっぷりグリーンカレーやトマトスープがぐつぐつとおいしそうな音をたてていた。
特設オーブンでは、5羽のタンドリーチキンが焼かれてる。えぇ香りや~。
えみぃはまず、結界に色紙をつけるお手伝い。
細い竹を柱に、縄を四角く結んで東に緑、西に白、南に赤、北に黒の色紙を下げる。
おぉぉー、かっちょエエ。
真中には木の壇が組まれ、祭壇には供物もセットされていた。
火がついたらどんなん?とドキドキ、わくわく。
紙を下げ終わると受付のお手伝い。
みなさんが書いていらした護摩木を集めて結界の中へ運ぶ&集まった皆様を結界の周りにご案内するのだ。
11時を過ぎると、ぞくぞくと集まって来た。
そんなこんなしているうちに、中川行者による第一の法螺(ほら)が鳴り響く。
シャッターチャンスを逃しちゃって、写真は吹いた後なんだけど。。
カッチョイイー。
法螺の音を生で聴くのは初めて。
ブォ~ンって響きが、体の芯に入ってくる感じ。しびれるー。
15分置いて2番目の法螺。
今度は望月行者と中川行者の二重奏。素晴らし~。写真取り忘れた~。
その後も次々と人が集まり、護摩木も山と積まれた。
そしていよいよ護摩供の始まり~。
始まっても護摩木を書く人が後をたたないので、えみぃは受付をしながらちら見。
結界の中にたかおさんと望月行者、外に立石導師と中川行者。
錫杖 ジャラジャラ
立石導師 『案内申す(あないもうす)。案内申す。』
たかおさん『受けたもう、受けたもう。して、何処の修験者にて候や!』
立石導師『我熊野の国は大山、山修山学林の行者にて候や。本日、happy salon
元気のたねにて採燈護摩を修法すると聞き、熊野の国より馳せ参じ、
お護摩及び法螺を吹奏して奉り、同列同座に加えられんと切にお願い
申し候ろう』
たかおさん『ありがとうございます。ではお願いいたします。』
っていう問答のあと、全員が結界に入る。
そして、3人で法螺を吹く。
立石行者の法螺は世界一!
厳しい修行から滲み出るひときわ精神性の高いもので、熊野の森羅万象を感知させる音である、とフランスの『ネイチャー』誌に掲載されたことがあるそうですよ、奥さん。
正面に立って聴いてたんだけど、体をぐわんぐわん揺さぶられる様に力強くて、だけどほんわかとあったかくなってくるような、語彙がとぼしくて上手にお伝えできないけど、そんな響き。
ありがたくて、思わず胸の前で手を合わせる人続出。
えみぃも手を合わせる。
法螺が終わると、望月行者が結界の四隅から外へ矢を射る。
何か唱えながら射ってるんだけど、遠くて聞えず。残念~。
この最中も、護摩木がどんどん集まって、総数なななんと450本!
えみぃもちゃっかり、8本書いちゃった(笑)。
結界の周りには70名の人がっ!
不動明王のご真言を唱えたあと、いよいよ点火!
だけど、その瞬間を見られず。
えみぃが見たときは既にゴーゴーと炎があがっていた。
般若心経を唱えながら、護摩木が次々と焚かれる。
結界の外で見ている人も読教の輪に入り、大きなうねりになってあたりに響く。
道を行き交う車も「なにごと?」と車を止めて、見学者が続出。
突然強風が吹いて、炎がぶわーっと高く登る。
あれ、もしかして不動明王さん、いらっしゃった?と思っちゃうような、神秘的な空気に包まれる。
あっちゅー間に450本の護摩木が焚かれ、護摩供が終了。
火が消えるとたかおさんと立石導師のあいさつがあり、大拍手が沸き起こった。
なんだか夢を見てたみたい。ちょっとくらくらしたよね。
この後は宴会よ~というアナウンスがあり、望月行者と中川行者が片づけを始めた。
すかさず、炭に芋を投入!
近くで見ていた立石導師、「なんて不謹慎なっ!」と叫んだ。
でも次の瞬間「炭を平にしたほうがいいぜ」と言いながら、手伝ってくださった。
えぇお方や~。
芋を焼いていると、時間を間違えたーという方が護摩木を持ってきた。
まだ炭が残っているからと無造作に投げ入れようとするえみぃの手から護摩木を取ると、般若心経を唱えながら護摩木を三角に積み上げた。
ますますえぇお方や~。
すると、また風がびゅーっと吹いて炎が上がって、あっちゅー間に燃えてしまった。
すげー。ちょっと鳥肌立ったよ。
焼き芋を焼いた後は、お家の中で虚鐸(きょたく)の演奏を聴いた。
始めて聞く名前だという方のためにちょっと説明すると、見た目は尺八を大きくした感じのもの。
だけど音の出る仕組みなどは違うみたい。
瞑想の為に作られた笛らしく、尺八よりも太くて涼しい音色で、目を閉じると違う世界に行けちゃいそう。
野入虚彗(のいりきょすい)さんという、これまた虚鐸の第一人者のお弟子さんのすごい方の演奏を聴いた。
その後は、酵素玄米グリーンカレーやトマトスープ、タンドリーチキンなどなど、おいしいお料理をいただいたり、安曇野在住のアーティストゆくりりっくのふまさんのアコースティックコンサートがあったり。
ふまさんはジャスシンガーとして東京で活動されていた方なんだけど、白血病を患い余命宣告を受け、最後に信じた自然療法で病気を克服。人生の一大事の経験を経て、歌うことや生きることの意味を改めて想うことになった現在は、各地で言霊(ことだま)を唄う日々を送っているとのこと。
ふまさんの歌声は軽く透き通っていて、鳥のさえずりのように美しい。
ぽろんぽろんとつまびくウクレレの音と歌声を聴いていると、顔がにまーっとゆるんでしまう感じ。
隣で演奏を聴いていた立石導師が突然、あいのて(?)をうち始める。
これがまた、すばらしくはまって盛り上がり、コンサートは大盛況!
その後、たかおさんの「オカリナが聴きた~い」のおねだりにより、立石導師のオカリナ演奏&説法(?)が始まった。
立石導師「のどの調子が悪いんだから、おひねり用意してくれなきゃやらないわよ」
っていう言葉で、小銭をティッシュでくるんでおひねりを準備。
悪ノリしたたかおさんは、「ライスシャワーだ」と玄米をお皿に盛って、あちこちに置いた。
それでは、とオカリナを吹く。
オカリナの音色&メロディーがこれまた素晴らしく、一同聴き入った。
オカリナの演奏が切れると、ありがたくも楽しいお話が。
立石導師は、和歌山県新宮市熊野川町大山の地に総本山金峯山寺修験本宗「普来山正覚院」を開設し、後進の指導に当たられている。
併設された合宿施設を、自然と親しみたい、自然の中で自分を見直したいという人の希望に応える場として、修験道にこだわらず一般の人にも開放されていて、世界各国から修行を志す人が集まっている。
修験道の枠にこだわらず、自然を神仏が鎮座する道場とみなし、自然道をとなえる行者としての発言が、注目を浴びているそうだ。
具体的なお話ははしょってしまうけど、わっはっはーとお腹をかかえて笑っちゃう話あり、ちょっと寒いダジャレもあり、そんな中にキラッキラッと光るお話ありで、最後にはおひねりとライスシャワーが乱れ飛び、すごく楽しい時間だった。
(まきちらした玄米は皆で拾い、ありがたく持ち帰りました)
とまぁ、書ききれないこともいーーーーーっぱいあるんだけど、とにかく、~祭り~“つなぐ”in安曇野は大成功!
すっごく楽しくてありがたい、濃密な2日を過ごしたのだった。
準備をしてくださったたかおさん、遠くからおいでくださった立石導師御一行に心から感謝。
最後に、パンフレットに書いてあった言葉をば。
命がつながる人の緑、つなぐは祭り、喜びの輪
天地をつなぐ炎の力、つなぐは祭り、循環のわ
音がつなぐこの一瞬、つなぐは祭り、祝いの和
ウィキベディアの「修験道」に、岩の上で法螺を吹く立石導師が見られるわよ。
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S | M | T | W | T | F | S |
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オット・・・・えみぃのオット
音次郎・・・・オス(16歳)
るん・・・・・メス(16歳)
チャーリー・・オス(14歳)
杏・・・・・・メス(9か月)
★寅子・・・・・メス(13歳没)
★みぃちゃん・・メス(11歳没)