始動！

えみぃのメール用Winマシンの調子が、おかしくなった。

この前Macちゃんがおかしくなったばっかりなのに、続くときは続くもんだ。でもまぁ、2年落ちの中古を買って4年も使っていたし、ここ1年ぐらいはシステムディスクが常にいっぱいいっぱいの状態だったから、そろそろハードもお疲れちゃん。DTVも始めてパワーのあるマシンが欲しかったんで、思い切って新しいマシンを買うことにした。

Vistaが出た後だから、XPマシンのたたき売りがあるかも？と期待して、遠くまで足を伸ばして探し歩いたけどあまり良いものが見つからず、結局近場のヤマダ電機で買った。
FRONTIERの2年前のモデル。在庫で眠っていたらしい新品を定価の半額でゲット。2年前のモデルと言っても、XPを動かすにはもちろんDTVにも申し分ないスペックだし、思ったより安く買えたんで良い買い物だったと思う今日この頃、パソコンを買ったらまず壁紙とかアイコンとか前の機種と同じにしないと落ちつかないよね？

てなわけで、先週末からやっと、畑作業を開始した。

晴天！とはいかなかったけど、無風で温かく、農作業にはもってこいの日。
なずなやおおいぬのふぐりがたくさん咲いていて、カモミールもずいぶん大きくなっていて、畑の中は春ーーーって感じ。山はまだ茶色だし、桜のつぼみも固いんだけどね。
久しぶりの土の感触を楽しみながら、アイリスの枯れ草取りをした。秋から冬にかけて枯れた葉の中心から、春、新しい芽が出てくるので、枯れた葉を取って成長しやすくしてあげるのだ。
移動式の椅子に腰掛けて、前のめりの姿勢で作業をするので、ずっと続けていると腰が痛い。時々遠くの山をボーっと眺めて、腰を伸ばしたり目を休めたりしながらぼちぼち作業。

冬の間にたっぷり脂肪をつけて、なまりまくりのえみぃの体は、思ったように動かない。作業をするより、ボーっとしている時間のほうが長い。でも、最初は無理をしないのが大切なのだ。リハビリだと思って、やりたいことを好きなようにやる、ノルマを設けない。

ボーっとしていたら、幼なじみのお父さんが通りかかり、ふきのとうと野かんぞうをわけてくれた。

おじさん「天ぷらにすると、うんまいよ、あれ、おいんとこ、なずないっぺぇあるでぇ。
　　　　　　抜いて根っこごと天ぷらにしてみな。うんまいよ」

ってことで、枯れ葉取りに飽きたえみぃは、今日の宴会用のなずな取りを始めた。

花がついていない株を探して、根っこごと抜いてみた。
ちっこいごぼうみたいな、立派な根っこがついている。おいしそうだ！
夢中になって抜いた。
おじさんは、なずなにも地物と外来種があると言っていた。
地物は色が紫がかっていて小さく、根っこが太い。
外来種は緑のきれいな大きな葉っぱだけど、根が小さい。
地物を天ぷら用に、外来種をおひたし用に収穫。


これぐらいあればいいだろーという量を確保して、お昼を食べて、再び枯れ葉取り。
もくもくと作業をしていると、おばさんが近づいてきた。

おばさん「あれ、リョウコさんとこのえみぃちゃん？久しぶりだねー。大きくなったねー。」

会釈して「こんにちは」と言ったものの、どちら様ですか？状態。
道の駅でもそうだけど、こういうことがよくあって困る。

おばさん「おかあさんによろしくねー」

って言われても困るので、ご自分でどうぞ。あっちの畑に居ます。と、心の中でつぶやきながら、さらに作業を続けた。

2時過ぎ、風が吹き始めたなーと思ったら、ポツポツ雨が降ってきた。
作業にも飽きて、もう帰りたいモードだったえみぃは即退散。
リョウコに声をかけ、家に戻った。

この日の宴会は、野草の天ぷら＆おいしい日本酒。

この前、まりぞうさんを接待したお礼にいただいた日本酒。
むかって左側が豊盃（ほうはい）という青森のお酒、
右側が雑賀（さいか）という和歌山のお酒。
豊盃は、口に含むと雑味のないすっきりとした甘さが広がって、コクがあるんだけど、後味すっきり、という感じ。とてもおいしい。
雑賀は濁っていて、見るからに変わったお酒という感じ。濃厚な口あたり＆甘みと、わずかに酸味を感じた。そして、今までかいだことがない香り。不思議な味なんだけど、後をひく。オットは豊盃、えみぃは雑賀が気に入った。
おいしいお酒をどうもありがとうございます。

そして肴は、

手前左が、なずなのおひたし。さっと茹でて、うるめ削りとお醤油をかけて。
春の香りがして、おいしいの。
右が野かんぞうのヌタ。しゃきしゃきした歯ざわりが心地よいのだ。
奥は天ぷら達。ふきのとうとなずなをメインに、エリンギ、ナス、たまねぎと小エビのかき揚げも作った。
ふきのとうはほろ苦くて、甘みもあって、日本酒によく合う。


なずなは、おじさんの言ったとおり、根っこごと挙げてみた。
これが、サイコーにおいしかった。
なずなの葉っぱはくせがないんだけど、油で揚げるとコクが出る感じ。
根っこはほろ苦くて、歯ざわりもよくて、土の香りがして、すっごくおいしかった。
明日も食べたいと思ったほど。



てなわけで、野山の幸はサイコーにおいしいし、体を使った後のお酒もおいしいし、最高の贅沢ができて幸せだなぁと思う、今日この頃なのだ。